くすりのしおり

内服剤
2016年3月改訂

薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。そのために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。
商品名:
アミトリプチリン塩酸塩錠10mg「サワイ」
 主成分:
アミトリプチリン塩酸塩(Amitriptyline hydrochloride)
 剤形:
淡青色の錠剤、直径6.1mm、厚さ3.7mm
 シート記載:
アミトリプチリン 塩酸塩10mg「サワイ」、SW-027、Amitriptyline Hydrochloride 10mg「SAWAI」

この薬の作用と効果について

脳内の神経伝達物質(ノルアドレナリン、セロトニン)の再取り込みを抑えることにより、抑うつ気分を和らげます。また、膀胱を収縮させる物質(アセチルコリン)の作用を抑えることにより、膀胱の容量を増して尿が漏れるのを防ぎます。痛みを和らげる作用もあります。
通常、精神科領域におけるうつ病・うつ状態、夜尿症、末梢性神経障害性疼痛の治療に用いられます。

次のような方は使う前に必ず担当の医師と薬剤師に伝えてください。

  • 以前に薬を使用して、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。緑内障、心筋梗塞の回復初期、尿閉(前立腺疾患など)
  • 妊娠または授乳中
  • 他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。

用法・用量(この薬の使い方)

  • あなたの用法・用量は(医療担当者記入)
  • うつ病・うつ状態:通常、成人は主成分として1日30〜75mgを初期量とし、1日150mgまで徐々に増量され、分割して服用します。まれに1日300mgまで増量されることもあります。年齢・症状により適宜減量されます。
    夜尿症:通常、主成分として1回10〜30mgを1日1回就寝前に服用します。年齢・症状により適宜減量されます。
    末梢性神経障害性疼痛:通常、成人は主成分として1日10mgを初期量とし、年齢・症状により適宜増減されますが、1日150mgを超えません。
    本剤は1錠中に主成分10mgを含む製剤です。必ず指示された服用方法に従ってください。
  • うつ病・うつ状態、末梢性神経障害性疼痛の場合:飲み忘れた場合は、気がついた時にできるだけ早く飲んでください。ただし、次に飲む時間が近い場合は、忘れた分は飲まないで1回分をとばしてください。絶対に2回分を一度に飲んではいけません。
    夜尿症の場合:飲み忘れた場合は翌日から夜寝る前に飲んでください。絶対に2回分を一度に飲んではいけません。
  • 誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。
  • 医師の指示なしに、自分の判断で飲むのを止めないでください。

生活上の注意

  • 眠気、注意力・集中力・反射運動能力などの低下があらわれることがありますので、車の運転など危険を伴う機械の操作はしないようにしてください。
  • 飲酒により薬の作用が強くあらわれることがありますので、服用中の飲酒は控えてください。
  • セイヨウオトギリソウ(セント・ジョーンズ・ワート)により薬の作用が弱められることがありますので、セイヨウオトギリソウ含有食品は控えてください。

この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用)

主な副作用として、眠気、発疹、蕁麻疹、口渇などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。
まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。
このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。
  • じっとして動かない、筋肉のこわばり、ものが飲み込みにくい[悪性症候群]
  • 不安、興奮、発熱、手足のふるえ、下痢[セロトニン症候群]
  • 急激な前胸部の圧迫感、胸の痛み、冷汗[心筋梗塞]
  • 顔のむくみ、口の中が腫れる[顔・舌部の浮腫]
  • 食欲不振、吐き気・嘔吐、便秘、腹部の膨満・弛緩[麻痺性イレウス]
以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。

保管方法その他

  • 乳幼児、小児の手の届かないところで、光、高温、湿気を避けて保管してください。
  • 薬が残った場合、保管しないで廃棄してください。

医療担当者記入欄  

より詳細な情報を望まれる場合は、担当の医師または薬剤師におたずねください。また、「患者向医薬品ガイド」、医療専門家向けの「添付文書情報」が医薬品医療機器総合機構のホームページに掲載されています。

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添付文書は(財)日本医薬情報センター(JAPIC)のデータベース「iyakuSerch」にリンクしています。