くすりのしおり

内服剤
2017年12月改訂

薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。そのために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。
商品名:
シクロスポリンカプセル25mg「ファイザー」[移植用]
 主成分:
シクロスポリン(Ciclosporin)
 剤形:
淡黄色のカプセル剤、長径9.7mm、短径6.8mm
 シート記載:
(表)シクロスポリンカプセル25mg「ファイザー」、シクロスポリン、25mg、MH177
(裏)Ciclosporin 25mg[Pfizer]、シクロスポリン、25mg、MH177

この薬の作用と効果について

リンパ球に対する特異的かつ可逆的な免疫抑制作用を示し、主にヘルパーT細胞の活性化を抑え、異常な免疫反応を抑えます。
通常、臓器(腎臓・肝臓・心臓・肺・膵臓・小腸)移植における拒絶反応の抑制、骨髄移植における拒絶反応および移植片対宿主病の抑制に用いられます。

次のような方は使う前に必ず担当の医師と薬剤師に伝えてください。

  • 以前に薬を使用して、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。神経ベーチェット病、腎機能障害、肝機能障害、感染症、悪性腫瘍またはその既往歴がある。
  • 妊娠、妊娠している可能性がある、授乳中
  • 他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。

用法・用量(この薬の使い方)

  • あなたの用法・用量は(医療担当者記入)
  • 腎移植:通常、移植1日前から1回主成分として4.5〜6mg/kg(体重50kgで225〜300mg)を1日2回服用し、以後1日2mg/kg(体重50kgで100mg)ずつ減量されます。標準維持量は1日4〜6mg/kg(体重50kgで200〜300mg)ですが、症状により適宜増減されます。
    肝移植:通常、移植1日前から1回主成分として7〜8mg/kg(体重50kgで350〜400mg)を1日2回服用し、以後徐々に減量されます。標準維持量は1日5〜10mg/kg(体重50kgで250〜500mg)ですが、症状により適宜増減されます。
    心移植、肺移植、膵移植:通常、移植1日前から1回主成分として5〜7.5mg/kg(体重50kgで250〜375mg)を1日2回服用し、以後徐々に減量されます。標準維持量は1日2〜6mg/kg(体重50kgで100〜300mg)ですが、症状により適宜増減されます。
    小腸移植:通常、1回主成分として7〜8mg/kg(体重50kgで350〜400mg)を1日2回服用し、以後徐々に減量されます。標準維持量は1日5〜10mg/kg(体重50kgで250〜500mg)ですが、症状により適宜増減されます。ただし、通常移植1日前からシクロスポリン注射剤で治療を開始し、内服可能となった後はできるだけ速やかに内服に切り換えられます。
    骨髄移植:通常、移植1日前から1回主成分として3〜6mg/kg(体重50kgで150〜300mg)を1日2回服用し、3〜6ヵ月間継続後、徐々に減量し中止されます。
    本剤は1カプセル中に主成分25mgを含有しますが、含有量が異なるカプセルと組み合わせて服用することもあります。
    いずれの場合も、必ず指示された服用方法に従ってください。
  • 本剤からサンディミュンへの切り換えは行われません。
  • 飲み忘れた場合は、気がついた時にできるだけ早く1回分を飲んでください。ただし、次の服用時間までに5時間以上間隔をあけてください。絶対に2回分を一度に飲んではいけません。
  • 誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。
  • 医師の指示なしに、自分の判断で飲むのを止めないでください。

生活上の注意

  • 過量服用による副作用の発現および低用量服用による拒絶反応の発現などを防ぐため、血中濃度の測定を移植直後は頻回に行い、その後は1ヵ月に1回を目安に測定します。
  • 免疫が抑えられて感染しやすくなるおそれがありますので、まめに手を洗ったり、うがい、歯みがきをして清潔に心がけてください。
  • グレープフルーツジュースは薬の作用を強めることがありますので、避けてください。
  • セイヨウオトギリソウ(セント・ジョーンズ・ワート)を含む食品は薬の作用を弱めることがありますので、避けてください。

この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用)

主な副作用として、発疹、血圧上昇、貧血、吐き気、多毛、振戦(手足の震え)、耳鳴、筋痛、歯肉肥厚などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。
まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。
このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。
  • 全身けいれん、意識障害、視覚障害[可逆性後白質脳症症候群、高血圧性脳症などの中枢神経系障害]
  • 発熱、息苦しい、発疹[感染症]
  • 上腹部の激痛、発熱、口渇[急性膵炎]
  • 出血傾向、疲れやすい、むくみ[血栓性微小血管障害、溶血性貧血、血小板減少]
  • 筋肉痛、脱力感、赤褐色尿[横紋筋融解症]
以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。

保管方法その他

  • 乳幼児、小児の手の届かないところで、直射日光、高温、湿気を避けて保管してください。吸湿によりカプセルが軟化することがあるので、服用直前まで、PTP包装のまま保管してください。
  • 薬が残った場合、保管しないで廃棄してください。廃棄については受け取った薬局や医療機関に相談してください。
  • 予防接種を受ける場合には、医師または薬剤師に相談してください。

医療担当者記入欄  

より詳細な情報を望まれる場合は、担当の医師または薬剤師におたずねください。また、「患者向医薬品ガイド」、医療専門家向けの「添付文書情報」が医薬品医療機器総合機構のホームページに掲載されています。

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添付文書は(財)日本医薬情報センター(JAPIC)のデータベース「iyakuSerch」にリンクしています。