くすりのしおり

内服剤
2014年12月作成

薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。そのために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。
商品名:
イマチニブ錠100mg「サワイ」
 主成分:
イマチニブメシル酸塩(Imatinib mesilate)
 剤形:
くすんだ黄赤色〜濃い黄赤色の錠剤、直径9.2mm、厚さ3.9mm
 シート記載:
イマチニブ100mg「サワイ」、SW IT-100、 Imatinib 100mg「SAWAI」

この薬の作用と効果について

細胞の増殖に関与するチロシンキナーゼの異常な働きを阻害することにより、がん細胞が増殖するのを抑えます。
通常、慢性骨髄性白血病、フィラデルフィア染色体陽性急性リンパ性白血病の治療に用いられます。

次のような方は使う前に必ず担当の医師と薬剤師に伝えてください。

  • 以前に薬を使用して、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。
  • 妊娠または授乳中、妊娠している可能性がある。
  • 他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。

用法・用量(この薬の使い方)

  • あなたの用法・用量は(医療担当者記入)
  • 慢性骨髄性白血病:(慢性期)通常、成人は1回4錠(イマチニブとして400mg)を1日1回食後に服用します。血液検査の結果や年齢・症状により適宜増減されますが、1日1回6錠(600mg)まで増量されることもあります。(移行期または急性期)通常、成人は1回6錠(600mg)を1日1回食後に服用します。血液検査の結果や年齢・症状により適宜増減されますが、1回4錠(400mg)を1日2回まで増量されることもあります。
    フィラデルフィア染色体陽性急性リンパ性白血病:通常、成人は1回6錠(イマチニブとして600mg)を1日1回食後に服用しますが、血液検査の結果や年齢・症状により適宜減量されます。
    いずれの場合も、必ず指示された服用方法に従ってください。
  • 飲むときは食後に多めの水で飲んでください。
  • 飲み忘れた場合は、その薬は飲まないで1回分をとばして、次の決められた時間に1回分を飲んでください。絶対に2回分を一度に飲んではいけません。
  • 誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。
  • 医師の指示なしに、自分の判断で飲むのを止めないでください。

生活上の注意

  • 定期的に体重を測り、異常な増加がみられた場合には、医師に連絡してください。
  • 早期に副作用を発見するために、定期的あるいは状態に応じて肝臓、血液の働きなどを検査する必要があります。
  • めまい、眠気、霧視(目のかすみ)などがあらわれることがありますので、高所での作業や車の運転など危険を伴う機械の操作には十分注意してください。
  • セイヨウオトギリソウ(セント・ジョーンズ・ワート)により薬の作用が弱められることがありますので、セイヨウオトギリソウ含有食品は控えてください。
  • グレープフルーツジュースは薬の作用を強めることがありますので、本剤服用中は飲食を避けてください。
  • 妊娠が可能な場合、この薬を使用している間は避妊をするようにしてください。

この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用)

主な副作用として、発疹、筋痙攣、吐き気、嘔吐、下痢、食欲不振、表在性浮腫(顔・まぶた)、下肢浮腫、倦怠感などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。
まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。
このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。
  • 貧血症状、発熱、出血傾向[骨髄抑制]
  • 頭痛、吐き気・嘔吐、意識障害[出血(脳出血、硬膜下出血)]
  • 腹痛、吐血、下血[消化管出血、胃前庭部毛細血管拡張症、消化管穿孔、腫瘍出血]
  • 全身倦怠感、食欲不振、皮膚や白目が黄色くなる[肝機能障害、黄疸、肝不全]
  • 急激な体重の増加、呼吸困難、胸痛[重篤な体液貯留(胸水、腹水、肺水腫、心膜滲出液、うっ血性心不全、心タンポナーデ)]
以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。

保管方法その他

  • 乳幼児、小児の手の届かないところで、直射日光、高温、湿気を避けて保管してください。
  • 薬が残った場合、保管しないで廃棄してください。廃棄については受け取った薬局や医療機関に相談してください。

医療担当者記入欄  

より詳細な情報を望まれる場合は、担当の医師または薬剤師におたずねください。また、「患者向医薬品ガイド」、医療専門家向けの「添付文書情報」が医薬品医療機器総合機構のホームページに掲載されています。

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添付文書は(財)日本医薬情報センター(JAPIC)のデータベース「iyakuSerch」にリンクしています。