薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。そのために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。 |
主成分: |
アビラテロン酢酸エステル(Abiraterone acetate)
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剤形: |
ピンク色の錠剤、長径16.00mm、短径9.6mm、厚さ6.3mm |
シート記載: |
(表)ザイティガ錠250mg、ザイティガ、AA250、(裏)Zytiga250mg、ザイティガ、250mg |
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この薬の作用と効果について
アンドロゲン(男性ホルモン)合成酵素の活性を阻害することで、前立腺癌細胞の増殖を抑制します。 通常、前立腺癌の治療に用いられます。
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次のような方は使う前に必ず担当の医師と薬剤師に伝えてください。
- 以前に薬を使用して、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。肝機能障害がある。
- 他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。
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用法・用量(この薬の使い方)
- 通常、成人はプレドニゾロンと併用し、1回4錠(主成分として1,000mg)を1日1回、食事の1時間前から食後2時間までの間を避けて、服用します。必ず指示された服用方法に従ってください。
- 飲み忘れた場合は、気がついた時に、食事の1時間前から食後2時間までの間を避けて、1回分を飲んでください。次の日からは、またいつもの時間に服用してもかまいません。ただし、最低8時間の間隔を空けることが好ましいとされています。1日飲み忘れた場合は、翌日から通常の1回分を飲んでください。2日以上飲み忘れた時は、直ちに医師または薬剤師に知らせてください。絶対に2回分を一度に飲んではいけません。
- 誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。
- 医師の指示なしに、自分の判断で飲むのを止めないでください。
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生活上の注意
- 服用している間、定期的に血圧測定、血液検査、体重の測定などが行われます。
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この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用)
主な副作用として、高血圧、疲労、ほてり、吐き気、末梢性浮腫、便秘、下痢、嘔吐、浮動性めまいなどが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。 まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。 このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。
- 動悸・息切れ、胸が痛い、足のむくみ[心障害]
- 全身倦怠感、食欲不振、吐き気・嘔吐、黄疸[劇症肝炎、肝不全、肝機能障害]
- 痙攣、筋力の低下、全身倦怠感[低カリウム血症]
- 鼻血、歯ぐきの出血、四肢などの皮下出血(直径1mm前後の出血点と直径3〜5mm前後の出血斑が混在)[血小板減少]
- 手足の筋肉の痛み、こわばり、しびれ、赤褐色尿[横紋筋融解症]
以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。
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保管方法その他
- 乳幼児、小児の手の届かないところで、直射日光、高温、湿気を避けて保管してください。
- 薬が残った場合、保管しないで廃棄してください。廃棄については受け取った薬局や医療機関に相談してください。
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