くすりのしおり

内服剤
2017年5月改訂

薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。そのために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。
商品名:
サムスカ錠7.5mg[常染色体優性多発性のう胞腎]
 主成分:
トルバプタン(Tolvaptan)
 剤形:
青色の錠剤、長径7.7mm、短径4.4mm、厚さ2.6mm
 シート記載:
(表)サムスカ錠、Otsuka、7.5mg(裏)サムスカ錠7.5mg

この薬の作用と効果について

この薬は腎臓での「バソプレシン」の働きをさまたげ、のう胞が増大する速度を抑える効果があります。
通常、腎臓が既に大きくなっていて、かつ、大きくなる速度が速い常染色体優性多発性のう胞腎の進行抑制に用いられます。

次のような方は使う前に必ず担当の医師と薬剤師に伝えてください。

  • 以前に薬を使用して、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。口渇を感じない、水分摂取困難、高ナトリウム血症、腎障害、慢性肝炎や薬剤性肝機能障害などの肝機能障害またはその既往歴、冠動脈疾患、脳血管疾患、高カリウム血症、低ナトリウム血症、脱水症状がある。
  • 妊娠、妊娠している可能性がある、授乳中
  • 他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。

用法・用量(この薬の使い方)

  • あなたの用法・用量は(医療担当者記入)
  • 通常、成人は1日8錠(主成分として60mg)を2回に分けて朝6錠(45mg)、夕方2錠(15mg)にて服用を開始します。1日60mgの用量で1週間以上服用し、忍容性がある(飲み続けられる)場合には、1日12錠(90mg)〔朝8錠(60mg)、夕方4錠(30mg)〕、1日16錠(120mg)〔朝12錠(90mg)、夕方4錠(30mg)〕と1週間以上の間隔をあけて段階的に増量します。忍容性に応じて適宜増減しますが、1日16錠(120mg)を超えないこととします。夜間の頻尿を避けるため、夕方の服用は就寝前4時間以上空けてください。必ず指示された服用方法に従ってください。
  • 飲み忘れた場合は、気がついた時点で1回分を飲んでください。ただし、次の飲む時間が近い場合は、忘れた分を飲まないで、次の飲む時間に1回分を飲んでください。絶対に2回分を一度に飲んではいけません。
  • 誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。
  • 医師の指示なしに、自分の判断で飲むのを止めないでください。

生活上の注意

  • 口渇を感じた場合は、脱水の可能性がありますので十分に水分を補給してください。また、就寝前にはコップ1〜2杯の水分を補給し、夜間は排尿に行くたびに水分を補給してください。こまめに水分をとるように心がけてください。
  • この薬を飲みはじめると尿の量も回数も増えますので注意してください。
  • 妊娠する可能性のある人がこの薬を服用している間は、避妊をするなど妊娠しないように注意してください。また、この薬を使用している間に妊娠がわかった場合には、すぐに医師に相談してください。
  • 服用中は、失神、めまいなどがあらわれることがありますので、転倒に注意してください。また、車の運転や高い所での作業、危険をともなう機械の操作などはしないでください。
  • グレープフルーツジュースと一緒に飲むと、この薬の作用が強く出ることがありますので、避けてください。
  • セイヨウオトギリソウ(セント・ジョーンズ・ワート)を含む健康食品と一緒に飲むと、この薬の作用が弱くなることがありますので、避けてください。
  • この薬の服用中は、肝機能検査や血清ナトリウム濃度の定期的な血液検査が必要になりますので、医師の指導に従ってください。

この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用)

主な副作用として、口渇、めまい、頻尿、多尿、頭痛、多飲症、便秘などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。
まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。
このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。
  • 尿量減少、むくみ、のどの渇き[腎不全]
  • 局所の痛み、圧痛、紅斑[血栓塞栓症]
  • 精神の混乱と過呼吸、のどの渇きなどの脱水症状、意識がうすれる(重篤になると昏睡)[高ナトリウム血症]
  • 全身倦怠感、食欲不振、皮膚や白目が黄色くなる[肝機能障害]
  • 血圧低下、蕁麻疹、呼吸困難[ショック、アナフィラキシー]
以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。

保管方法その他

  • 乳幼児、小児の手の届かないところで、直射日光、高温、湿気を避けて保管してください。
  • 薬が残った場合、保管しないで廃棄してください。廃棄については受け取った薬局や医療機関に相談してください。

医療担当者記入欄  

より詳細な情報を望まれる場合は、担当の医師または薬剤師におたずねください。また、「患者向医薬品ガイド」、医療専門家向けの「添付文書情報」が医薬品医療機器総合機構のホームページに掲載されています。

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添付文書は(財)日本医薬情報センター(JAPIC)のデータベース「iyakuSerch」にリンクしています。

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