くすりのしおり

内服剤
2017年10月改訂

薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。そのために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。
商品名:
ミコフェノール酸モフェチルカプセル250mg「ファイザー」
 主成分:
ミコフェノール酸 モフェチル(Mycophenolate mofetil)
 剤形:
青色/淡橙色のカプセル剤、長径19.3mm
 シート記載:
ミコフェノール酸モフェチル250mg「ファイザー」、M723、MYCOPHENOLATE mofetil 250mg[Pfizer]、免疫抑制剤

この薬の作用と効果について

リンパ球の増殖を抑えることにより免疫の働きを抑えます。
通常、腎移植後の難治性拒絶反応の治療(既存の治療薬が無効または副作用などのため服用できず、難治性拒絶反応と診断された場合)、腎移植・心移植・肝移植・肺移植・膵移植における拒絶反応の抑制、ループス腎炎に用いられます。

次のような方は使う前に必ず担当の医師と薬剤師に伝えてください。

  • 以前に薬を使用して、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。消化器系疾患、慢性腎不全、腎移植後の腎機能の改善に時間がかかっている。
  • 妊娠中または妊娠している可能性がある、授乳中
  • 他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。

用法・用量(この薬の使い方)

  • あなたの用法・用量は(医療担当者記入)
  • 腎移植後の難治性拒絶反応の治療:通常、成人は1回6カプセル(主成分として1,500mg)を1日2回12時間毎に食後に服用しますが、年齢・症状により適宜増減されます。
    腎移植における拒絶反応の抑制
    :通常、成人は1回4カプセル(1,000mg)を1日2回12時間毎に食後に服用しますが、年齢・症状により適宜増減されます。1日12カプセル(3,000mg)が上限です。通常、小児は1回主成分として300〜600mg/m2を1日2回12時間毎に食後に服用しますが、年齢・症状により適宜増減されます。1日8カプセル(2,000mg)が上限です。
    心移植・肝移植・肺移植・膵移植における拒絶反応の抑制
    :通常、成人は1回2〜6カプセル(500〜1,500mg)を1日2回12時間毎に食後に服用しますが、耐薬量および有効量は患者により異なるので最適の治療効果を得るために慎重に増減されます。
    ループス腎炎:通常、成人は1回1〜4カプセル(250〜1,000mg)を1日2回12時間毎に食後に服用しますが、年齢・症状により適宜増減されます。1日12カプセル(3,000mg)が上限です。通常、小児は1回主成分として150〜600mg/m2を1日2回12時間毎に食後に服用しますが、年齢・症状により適宜増減されます。1日8カプセル(2,000mg)が上限です。
    本剤は1カプセル中に主成分250mgを含有します。
    いずれも、必ず指示された服用方法に従ってください。
  • 重い慢性腎不全の人の最大服用量は、1回4カプセル(主成分として1,000mg)を1日2回です。
  • 飲み忘れた場合は、気が付いた時に、できるだけ早く1回分を飲んでください。ただし、次の飲む時間が近い場合は1回とばして、次の時間に1回分飲んでください。絶対に2回分を一度に飲んではいけません。
  • 誤って多く飲んだ場合はすぐに受診してください。
  • 医師の指示なしに、自分の判断で飲むのを止めないでください。(この薬は、体調がよくなったと自己判断して使用を中止したり、量を加減したりすると生命に関わることがあります。)

生活上の注意

  • この薬の使用に際しては、以下の注意事項について、患者や家族の方は十分理解できるまで説明を受けてください。
    −この薬には催奇形性(胎児に奇形が生じる可能性)の報告があるため、妊娠する可能性のある人はこの薬の使用前に検査を行い、妊娠していないことを確認されます。また、この薬を使用する前、使用している間および使用後6週間は、必ず避妊し、妊娠していないことを確認してください。妊娠が疑われた場合は、すぐに医師に連絡してください。
    −感染症状、知らない間のうちみ、内出血、出血、貧血、下痢などがあらわれたら、すぐに医師に連絡してください。
    −日光や紫外線による皮膚癌の危険性を避けるために、帽子などの衣類や日焼け止め効果の高いサンスクリーンを使用し、日光や紫外線を避けるようにしてください。
  • この薬の使用中は頻回に血液検査が行われることがあります。

この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用)

副作用として、下痢、サイトメガロウイルス感染、貧血などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。
下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。
このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。
  • かぜのような症状、からだがだるい、発熱、嘔吐[感染症]
  • ぼんやりする、考えがまとまらない、物忘れ、意識がなくなる、手足のまひ、しゃべりにくい、けいれん[進行性多巣性白質脳症]
  • からだがだるい、頭痛、発熱、むくみ、下腹部の痛み、排尿回数が増える、残尿感、血尿、尿量が減る[BKウイルス腎症]
  • 汗をかく、泥状の便、水のような便、激しい腹痛、吐き気[重度の下痢]
  • 発熱、尿量が減る、頭痛、食欲不振、口の渇き、手足のむくみ、顔のむくみ[重度の腎障害]
以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。

保管方法その他

  • 直射日光と湿気を避けて、子どもの手の届かないところに室温(1〜30℃)で保管してください。
  • 薬が残った場合、保管しないで廃棄してください。廃棄については受け取った薬局や医療機関に相談してください。

医療担当者記入欄  

より詳細な情報を望まれる場合は、担当の医師または薬剤師におたずねください。また、「患者向医薬品ガイド」、医療専門家向けの「添付文書情報」が医薬品医療機器総合機構のホームページに掲載されています。

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添付文書は(財)日本医薬情報センター(JAPIC)のデータベース「iyakuSerch」にリンクしています。

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