くすりのしおり

内服剤
2015年5月改訂

薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。そのために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。
商品名:
バラシクロビル錠500mg「PP」
 主成分:
バラシクロビル塩酸塩(Valaciclovir hydrochloride)
 剤形:
白色〜微黄色の錠剤、長径18.5mm、短径7.5mm、厚さ6.2mm
 シート記載:
(表)VALACICLOVIR 500mg「PP」、VALACICLOVIR、500mg
(裏)バラシクロビル錠500mg「PP」、バラシクロビル錠、抗ウイルス化学療法剤、500mg

この薬の作用と効果について

ウイルスのDNA合成を阻害することにより、単純ヘルペスウイルスおよび水痘・帯状疱疹ウイルスの増殖を抑えます。
通常、単純疱疹、帯状疱疹、水痘の治療、造血幹細胞移植における単純ヘルペスウイルス感染症(単純疱疹)の発症抑制、性器ヘルペスの再発抑制に用いられます。

次のような方は使う前に必ず担当の医師と薬剤師に伝えてください。

  • 以前に薬を使用して、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。腎障害または腎機能の低下がある。
  • 妊娠または授乳中
  • 他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。

用法・用量(この薬の使い方)

  • あなたの用法・用量は(医療担当者記入)
  • 単純疱疹:通常、成人および体重40kg以上の小児は1回1錠(バラシクロビルとして500mg)を1日2回服用します。
    造血幹細胞移植における単純ヘルペスウイルス感染症(単純疱疹)の発症:通常、成人および体重40kg以上の小児は1回1錠(バラシクロビルとして500mg)を1日2回、造血幹細胞移植施行7日前より施行後35日まで服用します。
    帯状疱疹:通常、成人および体重40kg以上の小児は1回2錠(バラシクロビルとして1,000mg)を1日3回服用します。
    水痘:通常、成人および体重40k以上の小児は1回2錠(バラシクロビルとして1,000mg)を1日3回服用します。
    性器ヘルペスの再発:通常、成人および体重40kg以上の小児は1回1錠(バラシクロビルとして500mg)を1日1回服用します。なお、HIV感染症の方は1回1錠(500mg)を1日2回服用します。
    いずれの場合も、必ず指示された服用方法に従ってください。
  • 血液透析を受けている方は、血液透析日には透析後に服用してください。
  • 帯状疱疹は皮疹出現後5日以内、水痘は2日以内を目安に服用開始されます。
  • 単純疱疹は5日間、帯状疱疹は7日間、成人の水痘は5〜7日間、小児の水痘は5日間服用して改善の兆しがみられないか悪化する場合は、他の治療に切り替えられます。ただし、初発型性器ヘルペスは重症化する場合があるため、10日間まで服用可能です。
  • 性器ヘルペスの再発は、1年間服用後、継続の必要性について検討されます。
  • 錠剤はつぶさずに服用してください。
  • 飲み忘れた場合は、気がついた時にできるだけ早く1回分を飲んでください。ただし、次に服用時間が近い場合は忘れた分は飲まないで、次回の服用時間に1回分を飲んでください。絶対に2回分を一度に飲んではいけません。
  • 誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。
  • 医師の指示なしに、自分の判断で飲むのを止めないでください。

生活上の注意

  • 性器ヘルペスの再発の場合、セックスパートナーへの感染リスクがあるため、コンドームの使用などが推奨されます。
  • 服用中は適切な水分補給を行ってください。
  • 意識障害などがあらわれることがあるので、自動車の運転など危険を伴う機械の操作に注意してください。
  • 腎障害のある方は、特に意識障害などがあらわれやすいので、自動車の運転など危険を伴う機械の操作は避けてください。

この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用)

主な副作用として、発疹、蕁麻疹、かゆみ、光線過敏症、吐き気、めまい、排尿困難などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。
まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。
このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。
  • 呼吸困難、血管浮腫、動悸[アナフィラキシーショック、アナフィラキシー]
  • 頭痛、皮下出血、のどの痛み[汎血球減少、無顆粒球症などの血液障害]
  • 尿量減少、むくみ、頭痛[急性腎不全]
  • 意識障害(昏睡)、幻覚、痙攣[精神神経症状]
  • 発熱、眼球結膜の充血、口腔粘膜などの痛みを伴った粘膜疹[中毒性表皮壊死融解症、皮膚粘膜眼症候群]
以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。

保管方法その他

  • 乳幼児、小児の手の届かないところで、直射日光、高温、湿気を避けて保管してください。
  • 薬が残った場合、保管しないで廃棄してください。

医療担当者記入欄  

より詳細な情報を望まれる場合は、担当の医師または薬剤師におたずねください。また、「患者向医薬品ガイド」、医療専門家向けの「添付文書情報」が医薬品医療機器総合機構のホームページに掲載されています。

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添付文書は(財)日本医薬情報センター(JAPIC)のデータベース「iyakuSerch」にリンクしています。

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