薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。そのために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。 |
主成分: |
ダルナビル エタノール付加物(Darunavir ethanolate)
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剤形: |
暗赤色の錠剤、長径20.0mm、短径10.0mm、厚さ7.5mm |
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この薬の作用と効果について
HIV-1プロテアーゼ阻害剤で、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)の増殖を抑制し、病気の進行を遅らせます。他のHIVプロテアーゼ阻害剤(リトナビルなど)との併用で相乗作用を示し、リトナビルはこの薬の血中濃度を上げます。 通常、リトナビルおよび他の抗HIV薬と併用し、抗HIV薬で治療経験がありこの薬の耐性がないHIV感染症、または治療経験のないHIV感染症の治療に用いられます。
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次のような方は使う前に必ず担当の医師と薬剤師に伝えてください。
- 以前に薬を使用して、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。肝障害、血友病、出血傾向がある。
- 他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。
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用法・用量(この薬の使い方)
- 通常、成人は1回1錠(ダルナビルとして800mg)と他にリトナビルとして100mgを1日1回、同時に食事中または食直後に服用します。必ず指示された服用方法に従ってください。
- 飲み忘れると効き目がなくなるおそれがあるために飲み忘れないことが大切です。飲み忘れに気付いた時は、飲み忘れた分は飲まず、次の食事の時に飲んでください。ただし、この時2回分の2錠をまとめて飲まず、通常の1回分の1錠を飲んでください。
- 誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。
- 医師の指示なしに、自分の判断で飲むのを止めないでください。
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生活上の注意
- セイヨウオトギリソウ(セント・ジョーンズ・ワート)は薬の血中濃度を下げ、効果が減弱するおそれがあるので、セイヨウオトギリソウ含有食品を避けてください。
- 浮動性めまいが報告されているので、自動車の運転など危険を伴う機械の操作には注意してください。
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この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用)
主な副作用として、下痢、吐き気、頭痛、発疹などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。 まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。 このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。
- 高熱(38℃以上)、眼の充血、口や唇のただれ、赤い発疹[中毒性表皮壊死融解症、皮膚粘膜眼症候群、多形紅斑、急性汎発性発疹性膿疱症]
- 体がだるい、食欲不振、皮膚や白目が黄色くなる[肝機能障害、黄疸]
- 激しい上腹部の痛み、腰背部の痛み、吐き気[急性膵炎]
以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。
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保管方法その他
- 乳幼児、小児の手の届かないところで、直射日光、高温、湿気を避けて保管してください。
- 薬が残った場合、保管しないで廃棄してください。廃棄については受け取った薬局や医療機関に相談してください。
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