くすりのしおり

内服剤
2019年1月改訂

薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。そのために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。
商品名:
バルプロ酸ナトリウムシロップ5%「日医工」[抗てんかん剤、躁病・躁状態治療剤]
 主成分:
バルプロ酸ナトリウム(Sodium valproate)
 剤形:
無色〜微黄色澄明のシロップ剤
 シート記載:
禁注射、バルプロ酸ナトリウムシロップ5%「日医工」、内服用、200mg、4mL

この薬の作用と効果について

脳内の抑制性神経伝達物質γ-アミノ酪酸(GABA)濃度を上昇させるほか、ドパミン濃度を上昇、セロトニン代謝を促進し、脳内の抑制系を活性化させ抗てんかん作用を示すほか、GABA神経伝達促進作用により抗躁作用を示します。
通常、各種てんかん、てんかんに伴う性格行動障害(不機嫌・怒りっぽいなど)、躁病、躁うつ病の躁状態の治療に用いられます。

次のような方は使う前に必ず担当の医師と薬剤師に伝えてください。

  • 以前に薬を使用して、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。肝障害、尿素サイクル異常症がある。
  • 妊娠、妊娠している可能性がある、または授乳中
  • 他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。

用法・用量(この薬の使い方)

  • あなたの用法・用量は(医療担当者記入)
  • 通常、1日2〜6包(8〜24mL、主成分として400〜1,200mg)を2〜3回に分けて服用しますが、治療を受ける疾患や年齢・症状により適宜増減されます。本剤は1包(4mL)中に主成分200mgを含有します。必ず指示された服用方法に従ってください。
  • 内服用以外には使用しないでください。また、開封後は速やかに服用し、残液は廃棄してください。
  • 分包容器の開封方法については<患者さんへ>の説明書をよく読んでください。
  • 飲み忘れた場合は、気がついた時にできるだけ早く飲んでください。次の服用時間まで4時間程度あけてください。絶対に2回分を一度に飲んではいけません。
  • 誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。
  • 医師の指示なしに、自分の判断で飲むのを止めないでください。

生活上の注意

  • 眠気を催したり、注意力・集中力・反射運動能力などの低下がおこることがありますので、自動車の運転など危険を伴う機械の操作は避けてください。

この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用)

主な副作用として、傾眠、失調(手足がうまく動かない)、吐き気・嘔吐、食欲不振、倦怠感などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。
まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。
このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。
  • 全身倦怠感、食欲不振、皮膚や白目が黄色くなる[劇症肝炎などの重篤な肝障害]
  • 意識がうすれる、手の羽ばたき振戦(震え)、考えがまとまらない[高アンモニア血症を伴う意識障害]
  • 全身倦怠感、鼻血、高熱[溶血性貧血、赤芽球癆、汎血球減少、重篤な血小板減少、顆粒球減少]
  • 激しい腹痛、発熱、吐き気・嘔吐[急性膵炎]
  • 発熱、発疹、手の震え[間質性腎炎、ファンコニー症候群]
以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。

保管方法その他

  • 乳幼児、小児の手の届かないところで、直射日光、高温、湿気を避けて保管してください。
  • 薬が残った場合、保管しないで廃棄してください。

医療担当者記入欄  

より詳細な情報を望まれる場合は、担当の医師または薬剤師におたずねください。また、「患者向医薬品ガイド」、医療専門家向けの「添付文書情報」が医薬品医療機器総合機構のホームページに掲載されています。

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添付文書は(財)日本医薬情報センター(JAPIC)のデータベース「iyakuSerch」にリンクしています。