くすりのしおり

内服剤
2014年12月改訂

薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。そのために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。
商品名:
ドネペジル塩酸塩OD錠3mg「杏林」
 主成分:
ドネペジル塩酸塩(Donepezil hydrocloride)
 剤形:
黄色の錠剤、直径6.5mm、厚さ2.4mm
 シート記載:
(表)ドネペジル塩酸塩OD錠3mg「杏林」、ドネペジル塩酸塩、OD、3mg、KRM134、(裏)DONEPEZIL hydrocloride OD 3mg、ドネペジルOD3mg「杏林」、医師・薬剤師の指示どおり、お飲みください。お薬は、服用直前まで取り出さないでください。

この薬の作用と効果について

脳内の神経伝達物質であるアセチルコリンを分解する酵素の働きを抑えることにより、記憶障害、同じ事を繰返す、判断ができにくくなるなどの認知症の症状が進むのを遅らせます。
通常、アルツハイマー型認知症の症状の進行抑制に用いられます。

次のような方は使う前に必ず担当の医師と薬剤師に伝えてください。

  • 以前に薬を使用して、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。洞不全症候群、洞房ブロック、房室ブロックなどの心疾患がある、パーキンソン病、パーキンソン症候群がある、胃潰瘍・十二指腸潰瘍の既往歴がある。
  • 妊娠または授乳中
  • 他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。

用法・用量(この薬の使い方)

  • あなたの用法・用量は(医療担当者記入)
  • 通常、成人には1回主成分として3mgを1日1回服用させることから開始し、1〜2週間後から1日1回5mgに増量されます。さらに病状が高度に進行した場合には1日1回5mgを4週間以上服用させた後、1日1回10mgに増量されますが、症状により適宜減量されます。1日1回10mgに増量された場合は、消化器系の副作用に注意してください。本剤は1錠中に主成分として3mgを含有します。必ず指示された服用方法に従ってください。
  • 飲ませる時は、この薬を口の中に含ませて唾液で崩壊させ、そのまま飲み込ませるか、またはコップ半分程度の水とともに飲ませます。また、寝たままの状態では、水なしでは飲ませないでください。
  • 飲ませ忘れた場合は、気がついた時にできるだけ早く飲ませてください。ただし、飲ませるべき時間から半日以上経過していたら、1回分を飛ばし、次から規則的に飲ませてください。絶対に2回分を一度に飲ませてはいけません。
  • 誤って多く飲ませた場合は医師または薬剤師に相談してください。
  • 医師の指示なしに、自分の判断で飲ませるのを止めないでください。

生活上の注意

  • アルツハイマー型認知症では、自動車の運転などの機械操作能力が低下する可能性があります。また、服用により意識障害、めまい、眠気などがあらわれることがありますので、自動車の運転など危険を伴う機械の操作をさせないでください。

この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用)

主な副作用として、発疹、かゆみ、食欲不振、吐き気、嘔吐、下痢、腹痛、興奮、不穏(落ち着かないこと)、不眠、徘徊(あてもなく歩き回る)などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。
まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。
このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。
  • 失神、胸痛、息切れ[QT延長、心室頻拍(torsades de pointesを含む)、心室細動、洞不全症候群、洞停止、高度徐脈、心ブロック、失神]
  • 急激な前胸部の圧迫感、息切れ、全身のむくみ[心筋梗塞、心不全]
  • みぞおちの痛みや圧痛、吐き気、吐血・下血[消化性潰瘍、十二指腸潰瘍穿孔、消化管出血]
  • 吐き気や嘔吐、食欲不振、皮膚や白目が黄色くなる[肝炎、肝機能障害、黄疸]
  • 頭痛、意識障害、嘔吐[脳性発作、脳出血、脳血管障害]
以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。

保管方法その他

  • 乳幼児、小児の手の届かないところで、光、高温、湿気を避けて保管してください。
  • 薬が残った場合、保管しないで廃棄してください。廃棄については受け取った薬局や医療機関に相談してください。

医療担当者記入欄  

より詳細な情報を望まれる場合は、担当の医師または薬剤師におたずねください。また、医療専門家向けの「添付文書情報」が医薬品医療機器総合機構のホームページに掲載されています。

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添付文書は(財)日本医薬情報センター(JAPIC)のデータベース「iyakuSerch」にリンクしています。