くすりのしおり

注射剤
2016年4月改訂

薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。そのために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。
商品名:
パクリタキセル注射液30mg「NP」
 主成分:
パクリタキセル(Paclitaxel)
 剤形:
注射剤
 シート記載:

この薬の作用と効果について

微小管に結合して安定化させ脱重合を阻害することで腫瘍細胞の分裂を阻害します。
通常、卵巣がん、非小細胞肺がん、乳がん、胃がん、子宮体がん、再発または遠隔転移を有する頭頸部がん、再発または遠隔転移を有する食道がん、血管肉腫、進行または再発の子宮頸がん、再発または難治性の胚細胞腫瘍(精巣腫瘍、卵巣腫瘍、性腺外腫瘍)の治療に用いられます。

次のような方は使う前に必ず担当の医師と薬剤師に伝えてください。

  • 以前に薬を使用して、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。骨髄抑制、感染症がある。アルコールに過敏である。
  • 妊娠、妊娠している可能性がある、授乳中
  • 他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。

用法・用量(この薬の使い方)

  • あなたの用法・用量は(医療担当者記入)
  • 非小細胞肺癌および子宮体癌:通常、1日1回3時間かけて点滴で静脈内に注射して少なくとも3週間休薬し、これを1クールとして繰り返します。
    乳癌:通常、1日1回3時間かけて点滴で静脈内に注射して少なくとも3週間休薬し、これを1クールとして繰り返します。もしくは、1日1回1時間かけて、週1回を6週連続で、点滴で静脈内に注射して少なくとも2週間休薬し、これを1クールとして繰り返します。
    卵巣癌:通常、1日1回3時間かけて点滴で静脈内に注射して少なくとも3週間休薬し、これを1クールとして繰り返します。もしくは、カルボプラチンと併用し、1日1回1時間かけて、週1回を3週連続で、点滴で静脈内に注射して、これを1クールとして繰り返します。
    胃癌:通常、1日1回3時間かけて点滴で静脈内に注射して少なくとも3週間休薬し、これを1クールとして繰り返します。もしくは、1日1回1時間かけて、週1回を3週連続で、点滴で静脈内に注射して少なくとも2週間休薬し、これを1クールとして繰り返します。
    再発または難治性の胚細胞腫瘍(精巣腫瘍、卵巣腫瘍、性腺外腫瘍):通常、他の抗悪性腫瘍剤と併用し、1日1回3時間かけて点滴で静脈内に注射して少なくとも3週間休薬し、これを1クールとして繰り返します。
    再発または遠隔転移を有する頭頸部癌、再発または遠隔転移を有する食道癌、血管肉腫:通常、1日1回1時間かけて、週1回を6週連続で、点滴で静脈内に注射して少なくとも2週間休薬し、これを1クールとして繰り返します。
    進行または再発の子宮頸がん:通常、シスプラチンと併用し、1日1回24時間かけて点滴で静脈内に注射して少なくとも3週間休薬し、これを1クールとして繰り返します。
  • 治療スケジュールは、一緒に使用する他の薬や、患者さんの状態などによって異なります。また、使用期間は、一定期間使用したあとで効果を見ながら決めていきます。具体的には、担当の医師にお聞きください。

生活上の注意

  • 骨髄機能が低下すると、感染が起こりやすくなったり、出血が起こりやすくなったりしますが、自分ではなかなか気づきません。したがって定期的に(週に1〜2回、場合によってはそれ以上)血液を検査して早期発見を心がける必要があります。
  • 本剤にはアルコールが含まれており、眠気やめまいなどがおこることがありますので、注射のあとは自動車の運転や危険を伴う機械の操作は避けてください。

この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用)

主な副作用として、発疹、発赤、吐き気・嘔吐、下痢、食欲不振、口内炎、便秘、脱毛、無力症、腹痛、けん怠感、頭痛、関節痛、筋肉痛、骨痛、背部痛、発熱、潮紅などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。
まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。
このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。
  • 呼吸困難、胸痛、冷汗[ショック、アナフィラキシー様症状]
  • 咽頭痛、発熱、貧血[白血球減少などの骨髄抑制]
  • 四肢のしびれ、痛み、運動障害[末梢神経障害、麻痺]
  • 発熱、から咳、呼吸困難[間質性肺炎、肺線維症]
  • 急に呼吸困難になる[急性呼吸窮迫症候群]
以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。

保管方法その他

医療担当者記入欄  

より詳細な情報を望まれる場合は、担当の医師または薬剤師におたずねください。また、「患者向医薬品ガイド」、医療専門家向けの「添付文書情報」が医薬品医療機器総合機構のホームページに掲載されています。

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添付文書は(財)日本医薬情報センター(JAPIC)のデータベース「iyakuSerch」にリンクしています。