薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。そのために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。 |
主成分: |
リセドロン酸ナトリウム水和物(Sodium risedronate hydrate)
|
剤形: |
微黄色の錠剤、長径約10.2mm、短径約5.2mm、厚さ約4.0mm |
シート記載: |
(表)アクトネル錠75mg、Actonel (裏)アクトネル錠75mg |
|
 |
この薬の作用と効果について
破骨細胞による骨吸収を抑えて、骨密度と骨強度を高め、骨折しにくくします。 通常、骨粗しょう症の治療に用いられます。
|
次のような方は使う前に必ず担当の医師と薬剤師に伝えてください。
- 以前に薬を使用して、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。食道の通過障害、食道炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、低カルシウム血症、腎障害がある。服用時に上体を30分以上起した状態に保てない。
- 他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。
|
用法・用量(この薬の使い方)
- 通常、成人は1回1錠(リセドロン酸ナトリウムとして75mg)を月1回起床時に、最初の飲食の前にコップ1杯(180mL)程度の水とともに服用します。服用後少なくとも30分間は横にならず、水以外の飲料(カルシウム、マグネシウムなどの含有量が特に高いミネラルウォーターを含む)や食物、他の薬をとらないでください。必ず指示された服用方法に従ってください。
- 口や喉を刺激する可能性があるので、かんだり、なめたりせずに、寝る前や寝たままで飲まないでください。
- 飲み忘れた場合は、翌日起床後、最初の飲食前に1回分を飲んでください。月1回服用する薬なので、その後は原則として毎月同じ日に1回分を飲んでください。絶対に2回分を一度に飲んではいけません。
- 誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。
- 医師の指示なしに、自分の判断で飲むのを止めないでください。
|
生活上の注意
- この薬を含め、ビスフォスフォネート系薬剤を服薬中に、抜歯などの歯の治療を受けた場合に、あごの骨の異常がおこることがあるので、次の点について医師、薬剤師などから十分説明を受けてください。
-医師と相談の上必要に応じて、服薬を開始する前に歯科検診を受け、出来るだけ抜歯などの治療を済ませてください。 -服薬中は、歯科検診に行くなど口腔内を定期的にチェックしてください。 -服薬中は、抜歯などの治療はできるだけ避けください。 -服薬中は、ブラッシングなどで口腔内を清潔に保ってください。 -歯科を受診する場合には、この薬を服薬中であることを歯科医師にお伝えください。
|
この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用)
主な副作用として、下痢、胃不快感、発熱、上腹部痛、胃炎、頭痛、嘔吐、吐き気、倦怠感、四肢痛、無力症、筋・骨格痛(関節痛、背部痛、骨痛、筋痛、頸部痛など)などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。 下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。 このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。
- 胸痛や腹痛、飲食物が飲み込みづらい、黒色便[上部消化管障害]
- 吐き気や嘔吐、食欲不振、皮膚や白目が黄色くなる[肝機能障害、黄疸]
- 歯・歯茎・顎の疼痛、歯茎の腫脹・排膿、歯の動揺[顎骨壊死、顎骨骨髄炎]
- 耳の痛み、耳だれ、耳のつまる感じ[外耳道骨壊死]
- 太ももや太ももの付け根の痛み[大腿骨転子下および近位大腿骨骨幹部の非定型骨折]
以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。
|
保管方法その他
- 乳幼児、小児の手の届かないところで、直射日光、高温、湿気を避けて保管してください。
- 薬が残った場合、保管しないで廃棄してください。廃棄については受け取った薬局や医療機関に相談してください。
|
医療担当者記入欄
年
月
日
|