くすりのしおり

内服剤
2018年9月改訂

薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。そのために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。
商品名:
アマンタジン塩酸塩錠100mg「サワイ」[A型インフルエンザ感染症]
 主成分:
アマンタジン塩酸塩(Amantadine hydrochloride)
 剤形:
白色の錠剤、直径8.2mm、厚さ4.2mm
 シート記載:
アマンタジン塩酸塩 100mg「サワイ」、SW-386、Amantadine Hydrochloride 100mg

この薬の作用と効果について

A型インフルエンザウイルスが細胞内に入り込む過程を阻害し、細胞内でウイルスが増殖するのを防ぎます。
通常、A型インフルエンザウイルス感染症の治療に用いられます。
また、A型インフルエンザウイルス感染症の予防にも用いられますが、インフルエンザワクチンの入手が困難な場合や、ワクチン接種ができない病気などがある人、ワクチンが接種されてからその効果が獲得されるまでの期間だけに使用されます。

次のような方は使う前に必ず担当の医師と薬剤師に伝えてください。

  • 以前に薬を使用して、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。てんかんまたはその既往歴、けいれん素因、透析を必要とするような腎障害
  • 妊娠または授乳中、妊娠している可能性がある。
  • 他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。

用法・用量(この薬の使い方)

  • あなたの用法・用量は(医療担当者記入)
  • 通常、成人は主成分として1日100mgを1〜2回に分けて服用します。年齢・症状により適宜増減されますが、高齢者および腎障害のある場合は、1日100mgが上限とされています。本剤は1錠中に主成分100mgを含む製剤です。必ず指示された服用方法に従ってください。
  • 飲み忘れた場合は、気がついた時にできるだけ早く飲んでください。ただし、次に飲む時間が近い場合は、忘れた分は飲まないで1回分をとばしてください。絶対に2回分を一度に飲んではいけません。
  • 誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。
  • 医師の指示なしに、自分の判断で飲むのを止めないでください。

生活上の注意

  • この薬を飲んでいてもインフルエンザウイルス感染症にかかる場合があります。外出時のマスクの着用や帰宅時のうがい、手洗い、室内では加湿器を使い適度な湿度を保つことなどの予防対策もしてください。
  • インフルエンザの患者さんについては、抗インフルエンザウイルス薬の服用の有無や種類にかかわらず、転落などに至る異常行動があらわれるおそれがあります。
  • 異常行動は、就学以降の小児・未成年者の男性で報告が多く(女性でもあらわれる)、発熱から2日間以内にあらわれることが多い、ことが知られています。
  • 万が一の事故を防止するため、自宅において療養を行う場合、発熱から少なくとも2日間は、就寝中を含め、保護者の方は小児・未成年者が容易に住居外へ飛び出さないために対策を講じてください。
  • めまい、ふらつき、立ちくらみ、霧視(目のかすみ)などがあらわれることがありますので、高所での作業や車の運転など危険を伴う機械の操作はしないようにしてください。

この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用)

主な副作用として、睡眠障害、眠気、不安、気分高揚、激越、失調、興奮、めまい、頭痛・頭重、神経過敏、集中力障害、不随意運動〔振戦(手足のふるえ)、ジスキネジー(口や舌が勝手に動く)など〕、視調節障害〔霧視(目のかすみ)など〕、便秘、下痢、食欲不振、吐き気・嘔吐、口渇、立ちくらみ(起立性低血圧)、血圧低下、発疹、脱力感・倦怠感、発汗、網状皮斑などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。
まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。
このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。
  • 高熱、意識障害、筋肉のこわばり[悪性症候群]
  • 発熱、皮膚・粘膜が赤く腫れて発疹や水ぶくれができる、眼球結膜の充血[中毒性表皮壊死融解症、皮膚粘膜眼症候群]
  • 目の異物感、まぶしい、視力低下[視力低下を伴うびまん性表在性角膜炎、角膜浮腫様症状]
  • 全身のむくみ、息苦しい、横になるより座っている方が呼吸が楽になる[心不全]
  • 意識がうすれる、幻覚、けいれん、急に走り出す・徘徊する[意識障害(昏睡を含む)、精神症状(幻覚、妄想、せん妄、錯乱など)、痙攣、ミオクロヌス、異常行動]
以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。

保管方法その他

  • 乳幼児、小児の手の届かないところで、直射日光、高温、湿気を避けて保管してください。
  • 薬が残った場合、保管しないで廃棄してください。

医療担当者記入欄  

より詳細な情報を望まれる場合は、担当の医師または薬剤師におたずねください。また、「患者向医薬品ガイド」、医療専門家向けの「添付文書情報」が医薬品医療機器総合機構のホームページに掲載されています。

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添付文書は(財)日本医薬情報センター(JAPIC)のデータベース「iyakuSerch」にリンクしています。