薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。そのために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。 |
剤形: |
白色の片面割線入り錠剤、直径8.0mm、厚さ2.3mm |
シート記載: |
ブロチゾラム錠0.25mg「オーハラ」、ブロチゾラム、0.25mg、OH-54、Brotizolam 0.25mg「OHARA」 |
|
 |
この薬の作用と効果について
中枢神経系の代表的な抑制伝達物質であるGABA(γ-アミノ酪酸)の作用を増強して情動をつかさどる視床下部や大脳辺縁系を抑制し、自律神経などからの余計な刺激を遮断することで、催眠、鎮静、抗不安などの中枢神経抑制作用を示します。 通常、不眠症の治療、麻酔前投薬に用いられます。
|
次のような方は使う前に必ず担当の医師と薬剤師に伝えてください。
- 以前に薬を使用して、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。緑内障、重症筋無力症、呼吸機能が低下している。
- 他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。
|
用法・用量(この薬の使い方)
- 不眠症:通常、成人は1回1錠(主成分として0.25mg)を就寝直前に服用します。
麻酔前:通常、成人は1回1錠(主成分として0.25mg)を手術前夜の就寝前に服用し、1回2錠(0.5mg)を麻酔前に服用します。 いずれの場合も治療を受ける疾患や年齢・症状により適宜増減されます。必ず指示された服用方法に従ってください。 - 服用して寝た後、一時的に起きて仕事などをする可能性があるときは飲まないでください。
- 飲み忘れた場合は、翌朝起きるまでにかなり時間があれば1回分を飲んでもかまいません。絶対に2回分を一度に飲んではいけません。
- 誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。
- 医師の指示なしに、自分の判断で飲むのを止めないでください。
|
生活上の注意
- 薬の影響が翌朝以後に続き、眠気、注意力・集中力・反射運動能力などの低下が起こることがありますので、自動車の運転など危険を伴う機械の操作は行わないでください。
- 薬の鎮静作用が強くなるおそれがあるので、アルコールとの服用はできるだけ避けてください。
|
この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用)
主な副作用として、残眠感・眠気、ふらつき、頭重感、めまい、頭痛、不穏、興奮、発疹、紅斑、けん怠感などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。 まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。 このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。
- 全身けん怠感、食欲不振、皮膚や白目が黄色くなる[肝機能障害、黄疸]
- 服薬後の出来事を一時的に思い出せなくなる、意識がぼんやりする[一過性前向性健忘、もうろう状態]
以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。
|
保管方法その他
- 乳幼児、小児の手の届かないところで、光、高温、湿気を避けて保管してください。
- 薬が残った場合、保管しないで廃棄してください。
|
医療担当者記入欄
年
月
日
|