薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。そのために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。 |
剤形: |
白色の錠剤、直径8.0mm、厚さ2.9mm |
シート記載: |
(表)ブロチゾラムOD0.25「JG」、JG C24、0.25、OD、ブロチゾラム (裏)Brotizolam、OD、ブロチゾラムOD錠0.25mg「JG」、しゃ光して保存 |
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この薬の作用と効果について
脳のベンゾジアゼピン受容体に作用して大脳辺縁系や視床下部を抑制することにより、催眠、鎮静、抗不安などの中枢神経作用を示します。 通常、不眠症の治療、麻酔前投薬に用いられます。
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次のような方は使う前に必ず担当の医師と薬剤師に伝えてください。
- 以前に薬を使用して、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。急性閉塞隅角緑内障、重症筋無力症、呼吸機能低下がある。
- 他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。
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用法・用量(この薬の使い方)
- 不眠症:通常、成人は1回1錠(主成分として0.25mg)を就寝前に服用します。
麻酔前投薬:通常、成人は1回1錠(主成分として0.25mg)を手術前夜の就寝前に服用します。麻酔前には1回2錠(主成分として0.5mg)を服用します。 いずれの場合も、年齢・症状・疾患により適宜増減されます。必ず指示された服用方法に従ってください。 - 唾液のみで服用が可能です。舌で軽く押しつぶすようにして、唾液と一緒に飲み込んでください。
ただし、その場合は寝たまま飲まないでください。 - 不眠症では就寝の直前に服用してください。また服用して就寝後、睡眠途中で一時的に起床して仕事などをする可能性があるときは、服用しないでください。
- 飲み忘れた場合は翌朝起きるまでにかなり時間があれば1回分を飲んでもかまいません。2回分を一度に飲んではいけません。
- 誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。
- 医師の指示なしに、自分の判断で飲むのを止めないでください。
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生活上の注意
- 翌朝以降に眠気、注意力・集中力・反射運動能力などの低下があらわれることがありますので、高所作業、車の運転など危険を伴う機械の操作は行わないでください。
- アルコールにより薬の作用が強くあらわれることがありますので、なるべく避けてください。
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この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用)
主な副作用として、残眠感・眠気、ふらつき、頭重感、だるさ、めまい、頭痛、倦怠感、発疹、紅斑などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。 まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。 このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。
- 全身倦怠感、食欲不振、皮膚や粘膜などの黄染(黄色くなる)[肝機能障害、黄疸]
- 一時的に出来事を思い出せなくなる、もうろうとした状態[一過性前向性健忘、もうろう状態]
- 薬がないといられない、(減量、中止による)不眠、不安[依存性]
以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。
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保管方法その他
- 乳幼児、小児の手の届かないところで、光、高温、湿気を避けて保管してください。
- 薬が残った場合、保管しないで廃棄してください。
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