くすりのしおり

内服剤
2014年9月改訂

薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。そのために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。
商品名:
パロキセチン錠10mg「サワイ」
 主成分:
パロキセチン塩酸塩水和物(Paroxetine hydrochloride hydrate)
 剤形:
帯紅白色の錠剤、直径6.6mm、厚さ3.5mm
 シート記載:
パロキセチン10mg「サワイ」、Paroxetine 10mg

この薬の作用と効果について

脳内の神経伝達物質(セロトニン)の再取り込みを抑えることにより、抑うつ気分や不安を和らげます。
通常、うつ病・うつ状態、パニック障害、強迫性障害、社会不安障害、外傷後ストレス障害の治療に用いられます。

次のような方は使う前に必ず担当の医師と薬剤師に伝えてください。

  • 以前に薬を使用して、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。
  • 妊娠または授乳中
  • 他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。

用法・用量(この薬の使い方)

  • あなたの用法・用量は(医療担当者記入)
  • うつ病・うつ状態:通常、成人は1回2〜4錠(パロキセチンとして20〜40mg)を1日1回夕食後に服用します。1回1〜2錠(10〜20mg)から服用を始め、原則として1週ごとに1日量として1錠(10mg)ずつ増量されますが、症状により1日4錠(40mg)を超えない範囲で適宜増減されます。
    パニック障害:通常、成人は1回3錠(パロキセチンとして30mg)を1日1回夕食後に服用します。1回1錠(10mg)から服用を始め、原則として1週ごとに1日量として1錠(10mg)ずつ増量されますが、症状により1日3錠(30mg)を超えない範囲で適宜増減されます。
    強迫性障害:通常、成人は1回4錠(パロキセチンとして40mg)を1日1回夕食後に服用します。1回2錠(20mg)から服用を始め、原則として1週ごとに1日量として1錠(10mg)ずつ増量されますが、症状により1日5錠(50mg)を超えない範囲で適宜増減されます。
    社会不安障害:通常、成人は1回2錠(パロキセチンとして20mg)を1日1回夕食後に服用します。1回1錠(10mg)から服用を始め、原則として1週ごとに1日量として1錠(10mg)ずつ増量されますが、症状により1日4錠(40mg)を超えない範囲で適宜増減されます。
    外傷後ストレス障害:通常、成人は1回2錠(パロキセチンとして20mg)を1日1回夕食後に服用します。1回1〜2錠(10〜20mg)から服用を始め、原則として1週ごとに1日量として1錠(10mg)ずつ増量されますが、症状により1日4錠(40mg)を超えない範囲で適宜増減されます。
    いずれの場合も、必ず指示された服用方法に従ってください。
  • 飲み忘れた場合は、気がついた時にできるだけ早く飲んでください。ただし、次に飲む時間が近い場合は、忘れた分は飲まないで1回分をとばしてください。絶対に2回分を一度に飲んではいけません。
  • 誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。
  • 医師の指示なしに、自分の判断で飲むのを止めないでください。突然飲むのを中止したり、急に量を減らすと、めまい、発汗、吐き気などで我慢できない症状があらわれることがありますので、絶対に避けてください。

生活上の注意

  • 眠気、めまいなどがあらわれることがありますので、車の運転など危険を伴う機械の操作には十分注意してください。
  • セイヨウオトギリソウ(セント・ジョーンズ・ワート)により薬の作用が強められることがありますので、セイヨウオトギリソウ含有食品は控えてください。
  • 飲酒により薬の作用が強くあらわれるおそれがありますので、服用中の飲酒は避けてください。

この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用)

主な副作用として倦怠(感)、傾眠、めまい、頭痛、不眠、吐き気、便秘、食欲不振、腹痛、口渇、嘔吐、下痢、性機能異常(射精遅延、勃起障害など)、発汗などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。
まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。
このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。
  • 不安、焦燥、興奮[セロトニン症候群]
  • じっとして動かない、筋肉のこわばり、嚥下困難[悪性症候群]
  • 考えがまとまらない、現実には存在しない物が見えたり、ない音が聞こえる、けいれん[錯乱、幻覚、せん妄、痙攣]
  • 発熱、皮膚・粘膜が赤く腫れて発疹や水ぶくれができる、眼球結膜の充血[中毒性表皮壊死融解症、皮膚粘膜眼症候群、多形紅斑]
  • 食欲不振、吐き気・嘔吐、けいれん[抗利尿ホルモン不適合分泌症候群]
以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。

保管方法その他

  • 乳幼児、小児の手の届かないところで、直射日光、高温、湿気を避けて保管してください。
  • 薬が残った場合、保管しないで廃棄してください。廃棄については受け取った薬局や医療機関に相談してください。

医療担当者記入欄  

より詳細な情報を望まれる場合は、担当の医師または薬剤師におたずねください。また、「患者向医薬品ガイド」、医療専門家向けの「添付文書情報」が医薬品医療機器総合機構のホームページに掲載されています。

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添付文書は(財)日本医薬情報センター(JAPIC)のデータベース「iyakuSerch」にリンクしています。