くすりのしおり

注射剤
2017年6月改訂

薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。そのために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。
商品名:
レミケード点滴静注用100
 主成分:
インフリキシマブ(遺伝子組換え)(Infliximab (genetical recombination))
 剤形:
注射剤
 シート記載:

この薬の作用と効果について

各種疾患の免疫異常の原因とされているTNFα(ティー・エヌ・エフ・アルファ)の働きを抑えることにより、炎症をしずめ、症状を改善します。
通常、関節リウマチ、ベーチェット病による難治性網膜ぶどう膜炎、乾癬、強直性脊椎炎、腸管型・神経型・血管型ベーチェット病、川崎病の急性期、クローン病、潰瘍性大腸炎に用いられます。

次のような方は使う前に必ず担当の医師と薬剤師に伝えてください。

  • 以前に薬を飲んで、または注射を受けて、発しんやかゆみなどが出たことがある。感染症(敗血症など)にかかっている。現在または過去に結核にかかったことがある。本人または家族が脱髄疾患(多発性硬化症など)またはその既往歴がある。うっ血性心不全がある。
  • 妊娠または授乳中
  • 他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。

用法・用量(この薬の使い方)

  • あなたの用法・用量は(医療担当者記入)
  • 関節リウマチ:通常、点滴で静脈内に注射します。初回注射後、2週、6週、以後8週間間隔で点滴します。効果が不十分な場合などは、6週以降に投与間隔を短くする場合があります。
    ベーチェット病による難治性網膜ぶどう膜炎:通常、点滴で静脈内に注射します。初回注射後、2週、6週、以後8週間間隔で点滴します。
    乾癬:通常、点滴で静脈内に注射します。初回注射後、2週、6週、以後8週間間隔で点滴します。効果が不十分な場合などは、6週以降に投与間隔を短くする場合があります。
    強直性脊椎炎:通常、点滴で静脈内に注射します。初回注射後、2週、6週、以後6〜8週間間隔で点滴します。
    腸管型・神経型・血管型ベーチェット病:通常、点滴で静脈内に注射します。初回注射後、2週、6週、以後8週間間隔で点滴します。
    川崎病の急性期:通常、点滴で静脈内に1回注射します。
    クローン病:通常、点滴で静脈内に注射します。初回注射後、2週、6週、以後8週間間隔で点滴します。効果が不十分な場合などは、6週以降に投与間隔を短くする場合があります。
    潰瘍性大腸炎:通常、点滴で静脈内に注射します。初回注射後、2週、6週、以後8週間間隔で点滴します。
  • いずれの場合も、2時間以上かけて点滴で静脈内に注射します。
  • 症状をみながら注射の間隔、注射期間を決めていきます。

生活上の注意

  • この薬は効果が長期間持続し、また免疫力を低下させるため感染症にかかりやすくなる場合があります。日常生活で無理はやめて、睡眠をしっかりとってください。かぜのような症状を感じたり咳や痰が続いた時は必ず医師に相談してください。
  • この薬の治療中は、生ワクチン接種は避けてください。生ワクチンの接種により感染の恐れがありますので、予防接種を希望する場合には、必ず医師に相談してください。

この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用)

主な副作用として、咽喉頭炎、発熱、発疹、頭痛、注入に伴う反応などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。
まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。
このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。
  • 発熱、頭痛、嘔吐、咳・痰、息切れ・呼吸困難、筋肉痛・関節痛[感染症]
  • からだがだるい、微熱、持続する咳[結核]
  • 呼吸困難、喘鳴、頭痛、めまい、脱力、まぶた・口唇・舌のはれ、発熱、じん麻疹[重篤なinfusion reaction]
  • 両足のしびれ・まひ、脱力、眼を自由に動かせない[脱髄疾患]
  • 発熱、咳、呼吸困難[間質性肺炎]
  • 発疹、発熱、そう痒、手・顔面浮腫、蕁麻疹[遅発性過敏症]
  • 関節痛、筋肉痛、皮疹[抗dsDNA抗体の陽性化を伴うループス様症候群]
以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。

保管方法その他

  • ワクチン接種については、医師に相談してください。
  • この薬は、製造工程においてウシ由来成分を使用しています。現在までにこの薬の注射により伝達性海綿状脳症(TSE)が伝播したとの報告はありませんが、このリスクを完全に否定することはできません。

医療担当者記入欄  

より詳細な情報を望まれる場合は、担当の医師または薬剤師におたずねください。また、「患者向医薬品ガイド」、医療専門家向けの「添付文書情報」が医薬品医療機器総合機構のホームページに掲載されています。

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添付文書は(財)日本医薬情報センター(JAPIC)のデータベース「iyakuSerch」にリンクしています。

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