くすりのしおり

注射剤
2019年4月改訂

薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。そのために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。
商品名:
トポテシン点滴静注100mg
 主成分:
イリノテカン塩酸塩水和物(Irinotecan hydrochloride hydrate)
 剤形:
注射剤
 シート記載:

この薬の作用と効果について

トポイソメラーゼIの阻害によりDNA合成を阻害することでがん細胞の増殖を抑える作用があります。
通常、手術できないまたは再発した胃がん、手術できないまたは再発した結腸・直腸がん、小細胞肺がん、非小細胞肺がん、手術できないまたは再発した乳がん、子宮頸がん、卵巣がん、有棘細胞がん、悪性リンパ腫(非ホジキンリンパ腫)、小児悪性固形腫瘍、治癒切除不能な膵がんの治療に用いられます。

次のような方は使う前に必ず担当の医師と薬剤師に伝えてください。

  • 以前に薬を使用して、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。骨髄機能抑制。感染症。下痢。腸管麻痺、腸閉塞。間質性肺炎または肺線維症。腹水、胸水。黄疸。肝障害。腎障害。糖尿病。全身衰弱が著しい。遺伝性果糖不耐症。
  • 妊娠または授乳中
  • 他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。

用法・用量(この薬の使い方)

  • あなたの用法・用量は(医療担当者記入)
  • 通常、1日1回、徐々に静脈に注射します。
  • 具体的な使用期間については、担当の医師にお聞きください。

生活上の注意

  • 食べ物の種類によっては影響を受けることがあります。グレープフルーツジュースにより薬の働きが強まるおそれがあるので、注射した際には飲まないでください。また、セント・ジョーンズ・ワート(St.John'sWort,和名セイヨウオトギリソウ)のようなハーブを含有した食品により、薬の働きが弱まるおそれがあるので、注射した際には食べないでください。
  • 骨髄機能が低下すると、感染が起こりやすくなったり、出血が起こりやすくなりますが、自分ではなかなか気づきません。したがって定期的に(週に1〜2回、場合によってはそれ以上)血液を検査して早期発見に心がける必要があります。

この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用)

主な副作用として、貧血、下痢、吐き気・嘔吐、食欲不振、腹痛、脱毛などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。
まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。
このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。
  • いつもより体がだるく熱っぽい、皮下出血がある[骨髄機能抑制]
  • 寒気がする。ふるえを伴う急激な高熱がでる。脈拍数が増加する。筋肉痛がある。関節が痛い。血圧が下がる。咳や痰が出る。息切れがする[重症感染症(敗血症、肺炎など)]
  • 階段や坂を上る時に心臓がドキドキする。息切れがする。身体がだるくなる。鼻血、歯ぐきの出血、皮下出血など、出血しやすくなる[播種性血管内凝固症候群(DIC)]
  • 泥状または水様の便が続く。突然、下痢になったり、吐き気、おなかが痛くなる。また、長期的に下痢や便通異常が続いたり、便に粘液が混ざることがある[下痢・腸炎]
  • 激しい腹痛が始まり痛みが持続する。イチゴゼリー状の便、黒色便、タール便がでる。暗赤色・鮮血色の血液が便の表面に付着する。おなかが張って痛み、吐き気がする。便が出なくなったり、おならが止まる。[腸管穿孔、消化管出血、腸閉塞]
  • から咳がでる。息苦しい。息切れがする。[間質性肺炎]
  • 下痢や吐いた後、顔が青ざめる。冷汗がでる。立ちくらみやめまいがする。息切れがする。意識がなくなる。口の中に違和感を感じる。唇がしびれる。息苦しくなる。蕁麻疹(じんましん)やかゆみがでる。眼や唇のまわりが脹れる。意識障害がある。心臓がドキドキする。息切れがする。身体がだるくなる。頬などが赤らむ。[ショック、アナフィラキシー]
  • 身体がだるくなり、吐き気がする。尿の色が濃くなる。白目や皮膚が黄色くなる。[肝機能障害、黄疸]
  • 尿量が少ない。食欲がでない。身体がだるい。むくむ。[急性腎障害]
  • 息苦しくなる。胸が痛む。意識がうすれる。考えがまとまらない。判断力が低下する。咳がでる。汗がでる。熱がでる。下半身で血液がうっ滞をおこしたところが腫れたり、口唇や頬が青紫色になる。歩行により痛みが増す。[血栓塞栓症]
  • 突然認める片側の手足や顔の麻痺。しびれがある。頭痛がする。喋りにくい。視力が障害されて物の形が見えにくかったり、全く見えない状態になる。意識がうすれる。考えがまとまらない。判断力が低下する。[脳梗塞]
  • 突然、胸が締めつけられたり、焼けるような痛みが強く、長く続く。急に胸が締めつけられたり、押さえつけられたり、詰まったような痛みがおこる。胸だけでなく、みぞおち付近や左腕、肩まで痛みがひびくことがある。[心筋梗塞、狭心症発作]
  • 瞬間的に心臓がドキッとしたり、脈が抜けたような感じや息が詰まる感じがする。[心室性期外収縮]
以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。

保管方法その他

医療担当者記入欄  

より詳細な情報を望まれる場合は、担当の医師または薬剤師におたずねください。また、医療専門家向けの「添付文書情報」が医薬品医療機器総合機構のホームページに掲載されています。

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添付文書は(財)日本医薬情報センター(JAPIC)のデータベース「iyakuSerch」にリンクしています。