くすりのしおり

注射剤
2014年12月改訂

薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。そのために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。
商品名:
ハーセプチン注射用150
 主成分:
トラスツズマブ(遺伝子組換え)(Trastuzumab(genetical recombination))
 剤形:
注射剤
 シート記載:

この薬の作用と効果について

がん細胞の増殖に必要なHER2(ハーツー)というたんぱく質の働きを選択的に抑えることにより、がん細胞の増殖を抑えます。
通常、HER2過剰発現が確認された乳がんおよび治癒切除不能な進行・再発の胃がんの治療に用いられます。

次のような方は使う前に必ず担当の医師と薬剤師に伝えてください。

  • 以前に薬を使用して、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。心臓が悪い、または過去に心臓の病気にかかったことがある。高血圧、または高血圧症と診断されたことがある。安静にしていても息が苦しい、または過去にそのような症状が出たことがある。放射線治療を受けている。アントラサイクリン系薬剤の治療を受けたことがある。
  • 妊娠または授乳中
  • 他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。

用法・用量(この薬の使い方)

  • あなたの用法・用量は(医療担当者記入)
  • 乳がん:通常、1日1回、1週間または3週間間隔で点滴します。
    治癒切除不能な進行・再発の胃がん:通常、1日1回、3週間間隔で点滴します。
  • 患者さんの状態を調べ、その結果に基づいて使用量、使用間隔を決めていきます。

生活上の注意

  • 心不全などの重篤な心障害があらわれることがあるため、心機能検査(心エコーなど)が行われることがあります。
  • 妊娠する可能性がある人は、この薬を使用している間は適切な避妊を行ってください。また、この薬の使用終了後も最低7カ月間は避妊してください。

この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用)

主な副作用として、発熱、おう吐、悪寒、けん怠感、無力症、悪心、疼痛、頭痛、疲労、爪の障害、食欲不振、下痢、手掌・足底発赤知覚不全症候群、口内炎、しゃっくり、便秘などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。
下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。
このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。
  • 発熱、からだがだるい、立ちくらみ、めまい、むくみ、横になるより座っている時に呼吸が楽になる、息苦しい、息切れ、胸の痛み、胸がドキドキする、動悸、脈がとぶ、脈が遅くなる、吐き気、おう吐、食欲低下、考えがまとまらない、判断力の低下、意識の低下、意識混濁、気を失う[心障害]
  • からだがだるい、ふらつき、意識の低下、考えがまとまらない、判断力の低下、ほてり、眼と口唇のまわりのはれ、しゃがれ声、息苦しい、息切れ、動悸、じんましん[アナフィラキシー様症状]
  • 悪寒、発熱、咳や痰が出る、息苦しい、息切れ、苦しくて速い呼吸、唇が青くなる、手足のつめが青くなる[間質性肺炎・肺障害]
  • 発熱、のどの痛み、鼻血、歯ぐきの出血、皮下出血、あおあざができる、出血が止まりにくい、からだがだるい、めまい、頭痛、耳鳴り、動悸、息切れ[白血球減少、好中球減少、血小板減少、貧血]
  • からだがだるい、かゆみ、吐き気、おう吐、食欲不振、羽ばたくような手のふるえ、白目や皮膚が黄色くなる、尿の色が濃くなる[肝不全、黄疸、肝炎、肝障害]
  • 頭痛、顔のむくみ、眼がはれぼったい、尿量が減る[腎障害]
  • 意識がなくなる、めまい、意識がうすれる、意識の低下、考えがまとまらない、判断力の低下、精神の混乱、頭痛、おう吐、半身まひ、しゃべりにくい、視力の低下、深く大きい呼吸、手足のふるえ[昏睡、脳血管障害、脳浮腫]
  • さむけ、ふるえを伴う急な高熱、関節の痛み、筋肉の痛み[敗血症]
以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。

保管方法その他

医療担当者記入欄  

より詳細な情報を望まれる場合は、担当の医師または薬剤師におたずねください。また、「患者向医薬品ガイド」、医療専門家向けの「添付文書情報」が医薬品医療機器総合機構のホームページに掲載されています。

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添付文書は(財)日本医薬情報センター(JAPIC)のデータベース「iyakuSerch」にリンクしています。