くすりのしおり

内服剤
2015年9月改訂

薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。そのために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。
商品名:
アマンタジン塩酸塩錠100mg「ZE」
 主成分:
アマンタジン塩酸塩(Amantadine hydrochloride)
 剤形:
淡黄色の錠剤、直径7.6mm、厚さ4.4mm
 シート記載:
(表)ZE63、アマンタジン塩酸塩100mg「ZE」、100mg
(裏)Amantadine Hydrochloride 100mg、アマンタジン塩酸塩、100mg

この薬の作用と効果について

脳内の神経伝達物質であるドパミンやセロトニンに作用し、脳梗塞後遺症としてあらわれる意欲や自発性の低下を改善します。ドパミンの脳内の神経伝達を増強することでパーキンソン症候群の症状(手足のふるえなど)を緩和します。また、A型インフルエンザウイルスが細胞内に入り込む過程を阻害し、ウイルスの増殖を防ぎます。
通常、脳梗塞後遺症に伴う意欲・自発性低下の改善、パーキンソン症候群、A型インフルエンザウイルス感染症の治療に用いられます。

次のような方は使う前に必ず担当の医師と薬剤師に伝えてください。

  • 以前に薬を使用して、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。てんかんまたはその既往歴がある、痙れん素因がある、透析を必要とするような腎障害、肝障害がある。
  • 妊娠、妊娠している可能性がある、授乳中
  • 他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。

用法・用量(この薬の使い方)

  • あなたの用法・用量は(医療担当者記入)
  • 脳梗塞後遺症:通常、成人は主成分として1日100〜150mgを2〜3回に分けて服用します。
    パーキンソン症候群:通常、成人は初期には1日主成分として100mgを1〜2回に分けて服用を始め、1週間後に維持量として1日200mgを2回に分けて服用します。1日300mgを3回に分けての服用が上限です。
    A型インフルエンザ感染症
    :通常、成人は1日主成分として100mgを1〜2回に分けて服用します。高齢者および腎障害のある場合は1日100mgが上限です。
    いずれの場合も、治療を受ける疾患や年齢・症状により適宜増減されます。本剤は1錠中に主成分100mgを含有します。必ず指示された服用方法に従ってください。
  • 飲み忘れた場合は気がついたときに出来るだけ早く飲んでください。ただし、次の通常飲む時間が近い場合(1日1回の場合は8時間、1日2回の場合は5時間以内)は、忘れた分は飲まないで1回分を飛ばしてください。絶対に2回分を一度に飲んではいけません。
  • 誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。
  • 医師の指示なしに自分の判断で飲むのを止めないでください。急に飲むのを止めるとパーキンソン病の症状が悪化したり、高熱などがあらわれることがあります。

生活上の注意

  • めまい、ふらつき、立ちくらみ、霧視(かすみ眼)があらわれることがありますので、自動車の運転、機械の操作、高所作業など危険を伴う作業は行わないでください。
  • 関連性は不明ですが、この薬をA型インフルエンザ感染症に使用した後に異常行動などの精神神経症状がみられた例が報告されています。自宅で療養する場合、保護者は少なくとも2日間、小児や未成年者が一人にならないよう注意してください。

この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用)

主な副作用として、睡眠障害、めまい、頭痛、興奮、便秘、食欲不振、吐き気、口の渇き、立ちくらみ、発疹、下肢浮腫などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。
まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。
このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。
  • 高熱、意識障害、筋肉のこわばり[悪性症候群]
  • 発熱、皮膚の発疹・水疱、眼の充血[皮膚粘膜眼症候群、中毒性表皮壊死融解症]
  • 視力低下、目の異物感、まぶしい[びまん性表在性角膜炎、角膜浮腫様症状]
  • 息苦しい、むくみ、横になるより座っている時に呼吸が楽になる[心不全]
  • 意識がうすれる、実際にはない物が見え聞こえる、筋肉の発作的収縮[意識障害(昏睡を含む)、精神症状(幻覚など)、痙れん、ミオクロヌス]
  • 筋肉痛、脱力感、赤褐色尿[横紋筋融解症]
以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。

保管方法その他

  • 乳幼児、小児の手の届かないところで、直射日光、高温、湿気を避けて保管してください。
  • 薬が残った場合、保管しないで廃棄してください。

医療担当者記入欄  

より詳細な情報を望まれる場合は、担当の医師または薬剤師におたずねください。また、「患者向医薬品ガイド」、医療専門家向けの「添付文書情報」が医薬品医療機器総合機構のホームページに掲載されています。

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添付文書は(財)日本医薬情報センター(JAPIC)のデータベース「iyakuSerch」にリンクしています。