薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。そのために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。 |
剤形: |
だいだい黄色のカプセル剤、長径15.5mm、短径5.87mm |
シート記載: |
オイテンシン、40、Eutensin 40、HOE-SXS EU-40 |
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この薬の作用と効果について
腎尿細管におけるNa、Clの再吸収抑制により利尿作用を示し、さらに利尿による循環血流量の減少などにより血圧を下げます。 通常、本態性高血圧症の治療に用いられます。
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次のような方は使う前に必ず担当の医師と薬剤師に伝えてください。
- 以前に薬を使用して、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。無尿、肝性昏睡、体液中のナトリウム・カリウムが明らかに減少している。
- 他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。
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用法・用量(この薬の使い方)
- 通常、成人は1回1カプセル(主成分として40mg)を1日1〜2回服用します。なお、年齢・症状により適宜増減されます。必ず指示された服用方法に従ってください。
- 飲み忘れた場合は気がついたときにできるだけ早く飲んでください。ただし、次に飲む時間が近い場合は飲み忘れた分は飲まないで1回分を飛ばし、次に飲む時間に1回分を飲んでください。絶対に2回分を一度に飲んではいけません。
- 誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。
- 医師の指示なしに、自分の判断で飲むのを止めないでください。
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生活上の注意
- 飲みはじめの1〜2週間は、飲んで数十分〜3時間後までに尿が多くでますので、通勤時間や車の運転などトイレに行きにくい時間をさけるよう工夫してください。
- 血圧低下に伴うめまい、ふらつきが現れることがありますので、高所での作業、運転など危険を伴う機械の操作には注意してください。
- 夜間の休息がとくに必要な場合には、夜間の排尿を避けるため、できるだけ昼間に飲んでください。
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この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用)
主な副作用として、多尿、頻尿、口渇、倦怠感、頭痛、吐き気・嘔吐、貧血、発疹、じんましん、発赤、光線過敏症、かゆみ、水疱性皮膚炎、紫斑、黄疸などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。 まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。 このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。
- そう痒感、息切れ、冷汗[ショック、アナフィラキシー]
- 発熱、咽頭痛、倦怠感[再生不良性貧血、汎血球減少症、無顆粒球症、血小板減少、赤芽球ろう]
- 皮膚の紅斑、水疱(水脹れ)、そう痒・膨疹[水疱性類天疱瘡]
- 聴力の低下、耳閉感、めまい[難聴]
- 高熱(38℃以上)、皮膚に赤い発疹・水疱、眼球結膜の充血[中毒性表皮壊死融解症、皮膚粘膜眼症候群、多形紅斑、急性汎発性発疹性膿疱症]
以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。
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保管方法その他
- 乳幼児、小児の手の届かないところで、光、高温、湿気を避けて保管してください。
- 薬が残った場合、保管しないで廃棄してください。
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