薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。そのために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。 |
剤形: |
白色の錠剤、直径6.6mm、厚さ3.1mm |
シート記載: |
(表)リスペリドン1mg「CH」、リスペリドン「CH」、ch101、1mg (裏)RISPERIDONE 1mg「CH」、リスペリドン1mg「CH」、1mg |
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この薬の作用と効果について
抗ドパミン作用および抗セロトニン作用により中枢神経系を調節し、不安、緊張などの症状をしずめ、精神の不安定な状態を抑えたり、何もやる気がない、何も興味がもてないというような状態の改善に用いられます。 通常、統合失調症の治療に用いられます。
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次のような方は使う前に必ず担当の医師と薬剤師に伝えてください。
- 以前に薬を使用して、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。心・血管系疾患や低血圧またはその疑い、不整脈の既往歴、先天性QT延長症候群、パーキンソン病、レビー小体型認知症、てんかんなどのけいれん性疾患またはその既往歴、肝障害、腎障害、糖尿病またはその既往歴・家族歴、高血糖・肥満などの危険因子がある。
- 他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。
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用法・用量(この薬の使い方)
- 通常、成人は1回1錠(主成分として1mg)を1日2回服用することから始め、徐々に増量されます。維持量は1回1〜3錠(1〜3mg)を原則として、1日2回服用します。年齢・症状により適宜増減されますが、1日12錠(12mg)を超えることはありません。必ず指示された服用方法に従ってください。
- 飲み忘れた場合は、気がついた時にすぐに1回分を飲んでください。ただし、次の通常の服用時間が5時間以内の場合は1回飛ばして、次の服用時間に1回分を飲んでください。絶対に2回分を一度に飲んではいけません。
- 誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。
- 医師の指示なしに、自分の判断で飲むのを止めないでください。
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生活上の注意
- 眠気、注意力・集中力・反射運動能力などの低下が起こることがありますので、自動車の運転など危険を伴う機械の操作は行わないでください。
- アルコールによって、この薬の作用が強まるおそれがありますので、飲酒は控えるようにしてください。
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この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用)
主な副作用として、気管支炎、貧血、過敏症、食欲不振、不眠症、アカシジア、耳痛、頻脈、便秘、発疹、筋肉痛、けん怠感などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。 まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。 このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。
- 強度の筋肉のこわばり、嚥下(飲み込み)困難、発熱[悪性症候群]
- 食欲不振、吐き気・嘔吐、著しい便秘[麻痺性イレウス]
- 筋肉痛、脱力感、赤褐色尿[横紋筋融解症]
- 全身けん怠感、食欲不振、皮膚や結膜などが黄色くなる[肝機能障害、黄疸]
- 口渇、多飲(大量の水を飲む)、多尿[高血糖、糖尿病性ケトアシドーシス、糖尿病性昏睡]
以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。
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保管方法その他
- 乳幼児、小児の手の届かないところで、直射日光、高温、湿気を避けて保管してください。
- 薬が残った場合、保管しないで廃棄してください。廃棄については受け取った薬局や医療機関に相談してください。
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