薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。そのために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。 |
剤形: |
白色の錠剤、直径7.2mm、厚さ4.0mm |
シート記載: |
ランツジールコーワ30mg、ランツジール30mg、30mg、330、RANTUDIL KOWA 30mg、ランツジールコーワ |
|
 |
この薬の作用と効果について
体内でインドメタシンに代謝され、プロスタグランジンの生合成を阻害して炎症を抑え、痛みを和らげます。 通常、肩関節周囲炎、腰痛症、頸肩腕症候群、変形性関節症、関節リウマチ、手術後や外傷後の消炎・鎮痛、急性上気道炎の解熱・鎮痛に用いられます。
|
次のような方は使う前に必ず担当の医師と薬剤師に伝えてください。
- 以前に薬を使用して、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。消化性潰瘍、血液の異常、肝障害、腎障害、心機能不全、高血圧症、膵炎、アスピリン喘息または既往歴がある。
- 他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。
|
用法・用量(この薬の使い方)
- 解熱・鎮痛(急性上気道炎):通常、成人は1回1錠(主成分として30mg)を頓用します。年齢・症状により適宜増減されますが、原則として1日2回まで、1日最大3錠(90mg)が限度とされています。
消炎・鎮痛(急性上気道炎以外):通常、成人は1回1錠(主成分として30mg)を1日3〜4回服用します。治療を受ける疾患や年齢・症状により適宜増減されますが、1日最高用量は6錠(180mg)とされています。 いずれの場合も、空腹時の服用はできるだけ避けてください。必ず指示された服用方法に従ってください。 - 胃腸障害の発現を少なくするため、食直後または食物、牛乳などとともに服用してください。
- 飲み忘れた場合は、気がついた時にできるだけ早く1回分を飲んでください。ただし、次の通常飲む時間が近い場合には、忘れた分は飲まないで1回分を飛ばしてください。絶対に2回分を一度に飲んではいけません。
- 誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。
- 医師の指示なしに、自分の判断で飲むのを止めないでください。
|
生活上の注意
- 眠気、めまいがあらわれることがあるので、自動車の運転など危険を伴う機械の操作は行わないようにしてください。
|
この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用)
主な副作用として、胃痛、胃部不快感、吐き気・嘔吐、貧血、出血時間の延長、発疹、かゆみ、霧視などの視覚異常などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。 まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。 このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。
- 冷汗、顔面蒼白、呼吸困難[ショック、アナフィラキシー様症状]
- 腹痛、吐き気・嘔吐、吐血・下血[消化管穿孔、消化管出血、消化管潰瘍、出血性大腸炎]
- のどの痛み、頭痛、高熱[無顆粒球症]
- 尿閉・尿量減少、浮腫、口渇[急性腎不全]
以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。
|
保管方法その他
- 乳幼児、小児の手の届かないところで、直射日光、高温、湿気を避けて保管してください。
- 薬が残った場合、保管しないで廃棄してください。廃棄については受け取った薬局や医療機関に相談してください。
|
医療担当者記入欄
年
月
日
|