薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。そのために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。 |
主成分: |
ラルテグラビルカリウム(Raltegravir potassium)
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剤形: |
うすい赤色の錠剤、長径15.9mm、短径8.8mm |
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この薬の作用と効果について
体の免疫機能を低下させ、日和見感染症などを引き起こすヒト免疫不全ウイルス(HIV)のインテグラーゼ(組込み酵素)を阻害して増殖を抑制し、抗ウイルス作用を示します。 通常、HIV感染症の治療に用いられます。
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次のような方は使う前に必ず担当の医師と薬剤師に伝えてください。
- 以前に薬を使用して、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。
- 他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。
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用法・用量(この薬の使い方)
- 通常、成人は1回1錠(ラルテグラビルとして400mg)を1日2回、他の抗HIV剤と併用して服用します。食事の有無に係わらず服用できます。必ず指示された服用方法に従ってください。
- 飲み忘れた場合は、気がついた時、すぐに1回分を飲んでください。ただし、次の通常服用する時間が近い場合には飲まずに、次の通常の服用時間に1回分を飲んでください。絶対に、2回分を一度に飲んではいけません。
- 誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。
- 医師の指示なしに、自分の判断で飲むのを止めないでください。
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生活上の注意
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この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用)
主な副作用として、吐き気、めまい、下痢、頭痛、不眠、異常な夢、疲労、体脂肪の再分布/蓄積(胸部・体幹部の脂肪増加、手足・顔面の脂肪減少)などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。 まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。 このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。
- 発熱、全身倦怠感、食欲不振、発疹[皮膚粘膜眼症候群、薬剤性過敏症症候群]
- 発熱、寒気、ふらふら感[過敏症]
- 手足の筋肉の痛み、こわばり[横紋筋融解症、ミオパチー]
- 尿量減少、むくみ、頭痛[腎不全]
- 食欲不振、全身倦怠感、吐き気[肝炎]
以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。
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保管方法その他
- 乳幼児、小児の手の届かないところで、直射日光、高温、湿気を避けて保管してください。
- 薬が残った場合、保管しないで廃棄してください。廃棄については受け取った薬局や医療機関に相談してください。
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