薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。そのために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。 |
主成分: |
クエン酸第一鉄ナトリウム(Sodium ferrous citrate)
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シート記載: |
(表) フェロミア顆粒8.3%, 100mg(鉄として)/1包(1.2g) (裏) Ferromia |
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この薬の作用と効果について
不足した鉄分を補給して貧血を改善します。吸収された鉄はトランスフェリンと結合して体内を循環し、骨髄で赤芽球に取り込まれ、ヘモグロビン合成に利用されます。 通常、鉄欠乏性貧血の治療に用いられます。
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次のような方は使う前に必ず担当の医師と薬剤師に伝えてください。
- 以前に薬を使用して、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。胃潰瘍や十二指腸潰瘍、潰瘍性大腸炎、限局性腸炎(クローン病)である。起床時の尿が暗赤褐色(発作性夜間血色素尿症)である。
- 他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。
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用法・用量(この薬の使い方)
- 通常、成人は1日1.2〜2.4g(鉄として100〜200mg)を1〜2回に分けて食後に服用しますが、年齢・症状により適宜増減されます。必ず指示された服用方法に従ってください。
- 飲み忘れた場合は、気がついた時にできるだけ早く飲んでください。次に飲む時間が近い場合は、飲み忘れた分は飲まないで1回分を飛ばし、次に飲む時間に1回分を飲んでください。2回分を一度に飲んではいけません。
- 誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。
- 医師の指示なしに、自分の判断で飲むのを止めないでください。
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生活上の注意
- 服用中に便が黒くなることがありますが、一般的にはこの薬の鉄分の色ですので心配はありません。ただし、消化管からの出血と間違えないために、腹痛をともなうような場合には医師または薬剤師に相談してください。
- 歯が茶褐色になることがありますが、その場合には重曹などで歯磨きをしてください。
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この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用)
主な副作用として、発疹、かゆみ、光線過敏症、吐き気、嘔吐、上腹部不快感、胸やけ、下痢、めまいなどが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。 まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。 このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。 該当する記載事項はありません。 以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。
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保管方法その他
- 乳幼児、小児の手の届かないところで、光、高温、湿気を避けて保管してください。
- 薬が残った場合、保管しないで廃棄してください。
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医療担当者記入欄
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