薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。そのために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。 |
主成分: |
テトラサイクリン塩酸塩(Tetracycline hydrochloride)
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剤形: |
白色〜淡黄白色のカプセル剤、全長19.3mm |
シート記載: |
(表)AchromycinV250、アクロマイシンVカプセル250mg、KY11、250mg (裏)アクロマイシンVカプセル250mg、250mg |
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この薬の作用と効果について
テトラサイクリン系の抗生物質で、細菌の蛋白合成を阻止することにより、抗菌作用を示します。 通常、皮膚感染症、呼吸器感染症、耳鼻科感染症など広い範囲の感染症の治療に用いられます。
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次のような方は使う前に必ず担当の医師と薬剤師に伝えてください。
- 以前に薬を使用して、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。肝障害、腎障害、食道通過障害がある。経口摂取の不良または非経口栄養、全身状態が悪い。
- 他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。
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用法・用量(この薬の使い方)
- 通常、成人は1回1カプセル〔主成分として250mg(力価)〕、小児は1回主成分として7.5mg(力価)/kgを1日4回服用しますが、治療を受ける疾患や年齢・症状により適宜増減されます。本剤は1カプセル中に主成分250mg(力価)を含有します。必ず指示された服用方法に従ってください。
- 胎児および小児(特に8歳未満)には、一過性の骨発育不全、歯牙の着色・エナメル質形成不全を起こすことがあるので、他の薬が使用できないか、無効の場合にのみ使用されます。
- 耐性菌の発現などを防ぐため、治療上必要な最小限の期間使用されます。
- 食道に停留し、崩壊すると食道潰瘍を起こすことがあるので、多めの水で服用し、特に就寝直前の服用などには注意してください。
- 飲み忘れた場合は、気がついた時にできるだけ早く1回分を飲んでください。ただし、次の服用時間が近い場合は忘れた分は飲まないで、次回の服用時間に1回分を飲んでください。絶対に2回分を一度に飲んではいけません。
- 誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。
- 医師の指示なしに、自分の判断で飲むのを止めないでください。
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生活上の注意
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この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用)
主な副作用として、発熱、発疹、蕁麻疹、頭蓋内圧上昇に伴う症状(嘔吐、頭痛、複視など)、光線過敏症、食欲不振、ビタミンK欠乏症状(出血傾向など)などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。 まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。 このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。 該当する記載事項はありません。 以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。
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保管方法その他
- 乳幼児、小児の手の届かないところで、直射日光、高温、湿気を避けて保管してください。
- 薬が残った場合、保管しないで廃棄してください。
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