くすりのしおり

内服剤
2017年8月改訂

薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。そのために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。
商品名:
プログラフカプセル0.5mg[自己免疫疾患用剤]
 主成分:
タクロリムス水和物(Tacrolimus hydrate)
 剤形:
淡黄色のカプセル剤、全長11.5mm
 シート記載:
(表)社マーク、f607、プログラフ0.5、(裏)0.5mg プログラフ、プログラフ0.5、タクロリムス(Tacrolimus)、社マーク

この薬の作用と効果について

免疫に関与するT細胞に作用し、炎症に関わるサイトカインの産生をおさえることにより炎症を抑え、重症筋無力症の筋力低下の症状や、関節リウマチの関節の腫れ・痛み・こわばり、ループス腎炎の尿蛋白などの腎症状、難治性の潰瘍性大腸炎や多発性筋炎・皮膚筋炎に合併する間質性肺炎の各種症状を改善します。
通常、重症筋無力症、関節リウマチ、ループス腎炎、潰瘍性大腸炎、多発性筋炎・皮膚筋炎に合併する間質性肺炎の治療に用いられます。

次のような方は使う前に必ず担当の医師と薬剤師に伝えてください。

  • 以前に薬を使用して、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。関節リウマチに間質性肺炎を合併、肝障害、腎障害、感染症がある。
  • 妊娠、妊娠している可能性がある、または授乳中
  • 他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。

用法・用量(この薬の使い方)

  • あなたの用法・用量は(医療担当者記入)
  • 重症筋無力症、ループス腎炎:通常、成人は1日1回タクロリムスとして3mgを夕食後に服用します。
    関節リウマチ
    :通常、成人は1日1回タクロリムスとして3mgを夕食後に服用します。高齢者は1日1回1.5mgを夕食後に服用することから開始されますが、症状により1日1回3mgまで増量されることがあります。
    潰瘍性大腸炎
    :通常、成人は初期には1回タクロリムスとして0.025mg/kgを朝食後と夕食後の1日2回服用します。服用2週間以後は血中濃度に応じて服用量が調節されますが、1日最高服用量は原則0.3mg/kgまでとされています。
    多発性筋炎・皮膚筋炎に合併する間質性肺炎:通常、成人は初期には1回タクロリムスとして0.0375mg/kgを朝食後と夕食後の1日2回服用します。以後、血中濃度に応じて服用量が調節されますが、1日最高服用量は0.3mg/kgまでとされています。
    本剤は1カプセル中にタクロリムスとして0.5mgを含有しています。いずれの場合も、必ず指示された服用方法に従ってください。
  • 飲み忘れた場合は、(重症筋無力症、ループス腎炎、関節リウマチ)次の服用時間(夕食後)に1回分を服用するようにしてください。(潰瘍性大腸炎、多発性筋炎・皮膚筋炎に合併する間質性肺炎)気がついた時にできるだけ早く1回分を飲んでください。ただし、次に飲む時間は5時間以上間隔をあけてください。
    いずれの場合も絶対に2回分を一度に飲んだり、服用時間を変更しないようにしてください。
  • 誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。
  • 医師の指示なしに、自分の判断で飲むのを止めないでください。

生活上の注意

  • 感染しやすくなりますので、手洗いやうがいを行い、規則正しい生活を心がけてください。
  • グレープフルーツ(ジュース)は、この薬の作用を強め、腎障害などの副作用があらわれることがありますので、これらを一緒に飲食することは避けてください。
  • セイヨウオトギリソウ(セント・ジョーンズ・ワート)含有食品はこの薬の作用を弱めることがありますので、これらを一緒に飲むことは避けてください。

この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用)

主な副作用として、腹痛、下痢、便秘、鼻咽頭炎、血圧上昇、振戦(手足の震え)、ほてり、感覚異常、頭痛、腎機能障害、肝機能異常、悪心(吐き気)、糖尿病などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。
下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。
このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。
  • 尿量が減る、全身のむくみ、のどの渇き[急性腎障害、ネフローゼ症候群]
  • 動悸、息切れ、胸が苦しい、全身のむくみ、胸痛[心不全、不整脈、心筋梗塞、狭心症、心膜液貯留、心筋障害]
  • けいれん、意識障害、言語障害[可逆性後白質脳症症候群、高血圧性脳症、進行性多巣性白質脳症(PML)などの中枢神経系障害]
  • 頭痛、一時的な意識障害、手足の片側の麻痺[脳血管障害]
  • 呼吸困難、息苦しい[呼吸困難]
  • 発熱、から咳がでる、呼吸困難[間質性肺炎(関節リウマチに使用時)]
  • 発熱、全身倦怠感、かぜのような症状[感染症]
  • 口渇、多飲・多尿、疲れやすい[糖尿病、高血糖]
以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。

保管方法その他

  • 乳幼児、小児の手の届かないところで、直射日光、高温、湿気を避けて保管してください。
  • 薬が残った場合、保管しないで廃棄してください。廃棄については受け取った薬局や医療機関に相談してください。
  • 予防接種は医師の許可なしに受けないでください。

医療担当者記入欄  

より詳細な情報を望まれる場合は、担当の医師または薬剤師におたずねください。また、「患者向医薬品ガイド」、医療専門家向けの「添付文書情報」が医薬品医療機器総合機構のホームページに掲載されています。

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添付文書は(財)日本医薬情報センター(JAPIC)のデータベース「iyakuSerch」にリンクしています。