くすりのしおり

内服剤
2011年10月改訂

薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。そのために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。
商品名:
インビラーゼ錠500mg
 主成分:
サキナビルメシル酸塩(Saquinavir mesilate)
 剤形:
うすい黄赤色〜明るい灰黄赤色またはうすい赤みの黄色の錠剤、長径約19.0mm、短径約8.9mm、厚さ約7.2mm
 シート記載:

この薬の作用と効果について

HIVプロテアーゼ(たんぱく質を合成する酵素)の働きを阻害することによって、感染力のあるウイルスの産生を阻害します。
通常、リトナビルおよび他の抗HIV薬と併用し、HIV感染症の治療に用いられます。

次のような方は使う前に必ず担当の医師と薬剤師に伝えてください。

  • 以前に薬を使用して、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。肝機能障害、QT延長、低カリウム血症または低マグネシウム血症、ペースメーカー未使用の完全房室ブロック、血友病、出血傾向、腎機能障害
  • 妊娠または授乳中
  • 他に薬を使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、大衆薬も含めて他に使用中の医薬品に注意してください)。

用法・用量(この薬の使い方)

  • あなたの用法・用量は(医療担当者記入)
  • 通常、成人は1回2錠(サキナビルとして1,000mg)と他にリトナビルとして1回100mgを1日2回、同時に食後2時間以内に服用します。必ず指示された服用方法に従ってください。
  • この薬は食事により吸収が影響を受けます。できるだけ決められた時間に食事をとり、必ず食後2時間以内に飲んでください。
  • この薬は飲み忘れると効き目がなくなるおそれがあるために飲み忘れないことが大切です。万一飲み忘れた場合は、すぐに1回分を、食事をとった後に飲んでください。ただし、次に飲む時間が近い場合は飲まないで、その後は指示された時間から薬の量を増やさずに1回分を飲んでください。絶対に2回分を一度に飲んではいけません。
  • 誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。
  • 医師の指示なしに、自分の判断で飲むのを止めないでください。

生活上の注意

  • セイヨウオトギリソウ(セント・ジョーンズ・ワート)含有食品やにんにく成分含有製品は、この薬に影響しますので控えてください。
  • グレープフルーツジュースによって、この薬の作用が強くあらわれることがあります。一緒に飲まないでください。
  • HIV感染症の薬によって体の脂肪の分布が変化し、顔や手足がやせたり、おなかのまわりが大きくなったりすることがあります。
  • HIV感染症の薬を飲み始めた後、免疫力が回復し、日和見感染などに対する炎症反応(発熱、下痢など)があらわれたり悪化したりすることがあります。

この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用)

主な副作用として、肝機能異常・肝障害、貧血、下痢、吐き気、疲労、おう吐、腹痛、鼓腸などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。
下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。
このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。
  • 自殺を企てる[自殺企図]
  • 意識の混乱、意識が乱れる、考えがまとまらない[錯乱]
  • けいれん[痙攣]
  • 思っているとおりの動作ができない、複雑な動作ができない[協調運動障害]
  • 胃・おなかの激しい痛み、背中の痛み、吐き気、おう吐[膵炎]
  • 激しい下腹部痛、むかむかする、おう吐、排便の停止[腸管閉塞]
  • 腹がはる[腹水]
  • 皮膚や白目が黄色くなる、尿が褐色になる、発疹、発熱、からだがだるい、食欲不振、吐き気、おう吐、かゆみ[重度の肝機能障害、黄疸、肝炎]
  • 腹がはる、階段や坂を上る時の動悸や息切れ、頭痛、息切れ、耳鳴り、めまい、からだがだるい[門脈圧亢進]
  • 水を多く飲む、のどの渇き、尿量が増える、からだがだるい、体重が減る、脱力感[高血糖、糖尿病]
  • めまい、動悸、耳鳴り、鼻血、出血しやすい、歯ぐきの出血、あおあざができる、息切れ[汎血球減少症]
  • ふらつき、立ちくらみ、疲れやすい、頭が重い、めまい、からだがだるい、動く時の動悸や息切れ、皮膚や白目が黄色くなる、尿が褐色になる[溶血性貧血]
  • のどの痛み、発熱[白血球減少症、好中球減少症]
  • あおあざができる、歯ぐきの出血、出血しやすい[血小板減少症]
  • 皮膚や唇・手足の爪が青紫色〜暗紫色になる、はれ、発熱、下肢のむくみ[血栓性静脈炎]
  • 出血[出血]
  • からだがだるい、息苦しい、手足の冷感、顔面蒼白[末梢血管収縮]
  • 息切れ、めまい、発熱、からだがだるい、出血しやすい[急性骨髄性白血病]
  • 高熱、陰部の痛み、ひどい口内炎、唇や口内のただれ、発熱、中央にむくみをともなった赤い斑点、赤い発疹、まぶたや眼の充血、食欲不振、からだがだるい、結膜のただれ[皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)]
  • 激しい腰背部痛、血尿[腎結石症]
  • 上まぶたが下がる、物がだぶって見える、力が入らない、まぶたが重い、筋肉の疲労感[無力症]
  • 関節の痛み・はれ[多発性関節炎]
以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。

保管方法その他

  • 直射日光と湿気を避けて、子どもの手の届かないところに室温(1〜30℃)で保管してください。
  • 薬が残った場合、保管しないで廃棄してください。廃棄については、薬を受け取った薬局に相談してください。

医療担当者記入欄  

より詳細な情報を望まれる場合は、担当の医師または薬剤師におたずねください。また、「患者向医薬品ガイド」、医療専門家向けの「添付文書情報」が医薬品医療機器総合機構のホームページに掲載されています。

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添付文書は(財)日本医薬情報センター(JAPIC)のデータベース「iyakuSerch」にリンクしています。

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