くすりのしおり

内服剤
2019年1月改訂

薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。そのために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。
商品名:
ゼローダ錠300
 主成分:
カペシタビン(Capecitabine)
 剤形:
白色の錠剤、長径約13.4mm、短径約7.1mm、厚さ約4.8mm
 シート記載:
ゼローダ300

この薬の作用と効果について

悪性腫瘍に多く存在する酵素で代謝されることにより、悪性腫瘍に効率よく働いて増殖を抑えます。
通常、手術不能または再発乳癌、結腸・直腸癌、胃癌の治療に用いられます。

次のような方は使う前に必ず担当の医師と薬剤師に伝えてください。

  • 以前に薬を使用して、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。テガフール・ギメラシル・オテラシルカリウム配合剤を使用中止後7日以内、腎障害、肝障害、骨髄抑制、消化管潰瘍または消化管出血がある、以前に冠動脈疾患にかかったことがある。
  • 妊娠中または妊娠している可能性がある、授乳中
  • 他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。

用法・用量(この薬の使い方)

  • あなたの用法・用量は(医療担当者記入)
  • 手術不能または再発乳癌の場合:以下のA法またはB法で服用します。
    −A法:通常、体表面積にあわせて1回3〜5錠(主成分として900〜1,500mg)を朝食後と夕食後30分以内に1日2回服用します。「21日間連続で服用し、その後7日間休む」を1コースとして繰り返します。必ず指示された服用方法に従ってください。
    −B法:通常、体表面積にあわせて1回5〜8錠(1,500〜2,400mg)を朝食後と夕食後30分以内に1日2回服用しますが、症状により適宜減量されます。「14日間連続で服用し、その後7日間休む」を1コースとして繰り返します。必ず指示された服用方法に従ってください。
    結腸・直腸癌における補助化学療法の場合
    :通常、体表面積にあわせて1回5〜8錠(1,500〜2,400mg)を朝食後と夕食後30分以内に1日2回服用しますが、状態により適宜減量されます。「14日間連続で服用し、その後7日間休む」を1コースとして繰り返します。必ず指示された服用方法に従ってください。
    治癒切除不能な進行・再発の結腸・直腸癌の場合
    :他の抗悪性性腫瘍剤と併用されます。通常、体表面積にあわせて1回4〜7錠(1,200〜2,100mg)を朝食後と夕食後30分以内に1日2回服用しますが、状態により適宜減量されます。「14日間連続で服用し、その後7日間休む」を1コースとして繰り返します。必ず指示された服用方法に従ってください。
    直腸癌における補助化学療法で放射線照射と併用する場合:通常、体表面積にあわせて1回3〜5錠(900〜1,500mg)を朝食後と夕食後30分以内に1日2回服用しますが、状態により適宜減量されます。「5日間連続で服用し、その後2日間休む」を繰り返します。必ず指示された服用方法に従ってください。
    胃癌の場合:白金製剤と併用されます。通常、体表面積にあわせて1回4〜7錠(1,200〜2,100mg)を朝食後と夕食後30分以内に1日2回服用しますが、状態により適宜減量されます。「14日間連続で服用し、その後7日間休む」を1コースとして繰り返します。必ず指示された服用方法に従ってください。
  • 飲み忘れた場合は、飲み忘れた分はとばして、次の決められた時間に次の薬を飲んでください。絶対に2回分を一度に飲んではいけません。
  • 誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。重度の嘔気、嘔吐、下痢、粘膜炎、消化管刺激・出血、骨髄抑制などがあらわれることがあります。
  • 医師の指示なしに、自分の判断で飲むのを止めないでください。

生活上の注意

  • この薬により、体の抵抗力が弱まり、かぜなどの感染症にかかりやすくなることがあります。人ごみを避けたり、外出後は手洗いやうがいなどをしたり、感染症にかからないように気をつけてください。
  • 授乳を避けてください。

この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用)

主な副作用として、手足症候群、悪心・嘔吐、食欲不振、下痢、口内炎、神経毒性(末梢性感覚ニューロパシー、末梢性運動ニューロパシー等)、疲労、注射部位反応などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。
下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。
このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。
  • からだがだるい、のどが渇く、深く大きい呼吸、手指のふるえ、尿量が減る、意識がうすれる、考えがまとまらない、判断力の低下[脱水症状]
  • 手のひらや足の裏の感覚が鈍くなったり過敏になる、赤くはれ上がる、痛み、皮がむける、水ぶくれ、ただれ[手足症候群(Hand-foot syndrome)]
  • からだがだるい、全身のむくみ、冷や汗、めまい、横になるより座っている時に呼吸が楽になる、息苦しい、息切れ、胸がドキドキする、動く時の動悸、胸の痛み、狭心痛、胸がしめつけられる感じ、胸が押しつぶされるような感じ、胸を強く押さえつけた感じ、急激に胸を強く押さえつけられた感じ、気を失う[心障害]
  • からだがだるい、白目や皮膚が黄色くなる、かゆみ、尿の色が濃くなる・褐色になる、食欲不振、吐き気、嘔吐[肝障害、黄疸]
  • 頭痛、顔のむくみ、眼がはれぼったい、尿量が減る[腎障害]
  • からだがだるい、発熱、鼻血、歯ぐきの出血、息切れ、あおあざができる、出血が止まりにくい、出血しやすい[骨髄抑制]
  • 口の中が荒れて痛い[口内炎]
  • から咳、息苦しい、息切れ、発熱[間質性肺炎]
  • 激しい腹痛、下痢、血が混ざった便、発熱、むかむかする、吐き気、嘔吐、腹がはる[重篤な腸炎(出血性腸炎、虚血性腸炎、壊死性腸炎等)]
  • 物忘れ、ふらつき、ぼんやりする、覚えられない、しゃべりにくい、意識がなくなる、けいれん[重篤な精神神経系障害(白質脳症等)]
  • 手足のまひやしびれ、しゃべりにくい、胸の痛み、呼吸困難、片方の足の急激な痛みや腫れ、背中の痛み[血栓塞栓症]
  • からだがだるい、食欲不振、発熱、高熱、中央にむくみを伴った赤い斑点、赤い発疹、まぶたや眼の充血、結膜のただれ、ひどい口内炎、唇や口内のただれ、陰部の痛み[皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)]
以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。

保管方法その他

  • 直射日光と湿気を避けて、子どもの手の届かないところに室温(1〜30℃)で保管してください。
  • 薬が残った場合、保管しないで廃棄してください。廃棄については受け取った薬局や医療機関に相談してください。

医療担当者記入欄  

より詳細な情報を望まれる場合は、担当の医師または薬剤師におたずねください。また、「患者向医薬品ガイド」、医療専門家向けの「添付文書情報」が医薬品医療機器総合機構のホームページに掲載されています。

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添付文書は(財)日本医薬情報センター(JAPIC)のデータベース「iyakuSerch」にリンクしています。