くすりのしおり

内服剤
2019年12月改訂

薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。そのために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。
商品名:
ゼローダ錠300
 主成分:
カペシタビン(Capecitabine)
 剤形:
白色の錠剤、長径約13.4mm、短径約7.1mm、厚さ約4.8mm
 シート記載:
ゼローダ300

この薬の作用と効果について

悪性腫瘍に多く存在する酵素で代謝されることにより、悪性腫瘍に効率よく働いて増殖を抑えます。
通常、手術不能または再発乳癌、結腸・直腸癌、胃癌の治療に用いられます。

次のような方は使う前に必ず担当の医師と薬剤師に伝えてください。

  • 以前に薬を使用して、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。テガフール・ギメラシル・オテラシルカリウム配合剤を使用中止後7日以内、以前に冠動脈疾患にかかったことがある、骨髄抑制、消化管潰瘍または消化管出血がある、腎障害、肝障害
  • 妊娠中または妊娠している可能性がある、授乳中
  • 他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。

用法・用量(この薬の使い方)

  • あなたの用法・用量は(医療担当者記入)
  • 手術不能または再発乳癌の場合:以下のA法またはB法で服用します。
    −A法:通常、体表面積にあわせて1回3〜5錠(主成分として900〜1,500mg)を朝食後と夕食後30分以内に1日2回服用します。「21日間連続で服用し、その後7日間休む」を1コースとして繰り返します。必ず指示された服用方法に従ってください。
    −B法:通常、体表面積にあわせて1回5〜8錠(1,500〜2,400mg)を朝食後と夕食後30分以内に1日2回服用しますが、症状により適宜減量されます。「14日間連続で服用し、その後7日間休む」を1コースとして繰り返します。必ず指示された服用方法に従ってください。
    結腸・直腸癌における補助化学療法の場合
    :通常、体表面積にあわせて1回5〜8錠(1,500〜2,400mg)を朝食後と夕食後30分以内に1日2回服用しますが、状態により適宜減量されます。「14日間連続で服用し、その後7日間休む」を1コースとして繰り返します。必ず指示された服用方法に従ってください。
    治癒切除不能な進行・再発の結腸・直腸癌の場合
    :他の抗悪性性腫瘍剤と併用されます。通常、体表面積にあわせて1回4〜7錠(1,200〜2,100mg)を朝食後と夕食後30分以内に1日2回服用しますが、状態により適宜減量されます。「14日間連続で服用し、その後7日間休む」を1コースとして繰り返します。必ず指示された服用方法に従ってください。
    直腸癌における補助化学療法で放射線照射と併用する場合:通常、体表面積にあわせて1回3〜5錠(900〜1,500mg)を朝食後と夕食後30分以内に1日2回服用しますが、状態により適宜減量されます。「5日間連続で服用し、その後2日間休む」を繰り返します。必ず指示された服用方法に従ってください。
    胃癌の場合:白金製剤と併用されます。通常、体表面積にあわせて1回4〜7錠(1,200〜2,100mg)を朝食後と夕食後30分以内に1日2回服用しますが、状態により適宜減量されます。「14日間連続で服用し、その後7日間休む」を1コースとして繰り返します。必ず指示された服用方法に従ってください。
  • 飲み忘れた場合は、飲み忘れた分はとばして、次の決められた時間に次の薬を飲んでください。絶対に2回分を一度に飲んではいけません。
  • 誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。重度の嘔気、嘔吐、下痢、粘膜炎、消化管刺激・出血、骨髄抑制などがあらわれることがあります。
  • 医師の指示なしに、自分の判断で飲むのを止めないでください。

生活上の注意

  • この薬により、体の抵抗力が弱まり、かぜなどの感染症にかかりやすくなることがあります。人ごみを避けたり、外出後は手洗いやうがいなどをしたり、感染症にかからないように気をつけてください。
  • 出血しやすくなることがあります。鼻血、歯ぐきの出血、あおあざなどの症状に気をつけてください。
  • 服用中は避妊してください。また、授乳も避けてください。
  • 他の医師を受診する場合や、薬局などで他の薬を購入する場合は、必ずこの薬を飲んでいることを医師または薬剤師に伝えてください。

この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用)

主な副作用として、神経毒性(末梢性感覚ニューロパシー、末梢性運動ニューロパシー等)、悪心、食欲不振、疲労、嘔吐、注射部位反応、色素沈着障害、味覚異常、下痢、口内炎、手足症候群などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。
下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。
このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。
  • 喉が渇く、体重が減る、立ちくらみ、めまい、疲れやすい、体に力が入らない、手足がつる[脱水症状]
  • 手のひらや足の裏の感覚が鈍くなったり過敏になる、手足の皮膚の赤み、水ぶくれ、ただれ[手足症候群(Hand-foot syndrome)]
  • むくみ、冷汗が出る、息苦しい、息切れ、疲れやすい、体重の増加、しめつけられるような胸の痛み、胸を強く押さえつけた感じ、あごの痛み、左腕の痛み[心障害]
  • 疲れやすい、体がだるい、力が入らない、食欲不振、吐き気[肝障害]
  • 白目が黄色くなる、皮膚が黄色くなる、尿の色が濃くなる、体がかゆくなる[黄疸]
  • むくみ、尿量が減る、体がだるい[腎障害]
  • 発熱、寒気、喉の痛み、鼻血、歯ぐきの出血、息切れ、あおあざができる、出血が止まりにくい、頭が重い、動悸[骨髄抑制]
  • 口内の粘膜や舌に白い膜ができ、スムーズでなくなる、飲食時の口内の痛み、物が飲み込みにくい、口内の傷・腫れ、食欲不振[口内炎]
  • 咳、息苦しい、息切れ、発熱[間質性肺炎]
  • 突然の激しい腹痛、激しい腹痛、下痢、血が混ざった下痢、便に血が混じる(鮮紅色〜暗赤色)、発熱、吐き気、嘔吐、お腹が張る、ふらつき、息切れ、冷汗が出る、顔面蒼白、手足が冷たくなる[重篤な腸炎(出血性腸炎、虚血性腸炎、壊死性腸炎等)]
  • 歩行時のふらつき、口のもつれ、動作が鈍くなる、意識の低下[重篤な精神神経系障害(白質脳症等)]
  • 吐き気、嘔吐、脱力、まひ、激しい頭痛、胸の痛み、押しつぶされるような胸の痛み、突然の息切れ、お腹が張る、足の激しい痛み[血栓塞栓症]
  • 発熱、眼の充血やただれ、唇や口内のただれ、円形の斑の辺縁部にむくみによる環状の隆起を伴ったものが多発する[皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)]
  • 体がだるいめまい、白目が黄色くなる、皮膚が黄色くなる、息切れ、尿の色が濃くなる[溶血性貧血]
以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。

保管方法その他

  • 直射日光と湿気を避けて、子どもの手の届かないところに室温(1〜30℃)で保管してください。
  • 薬が残った場合、保管しないで廃棄してください。廃棄については受け取った薬局や医療機関に相談してください。

医療担当者記入欄  

より詳細な情報を望まれる場合は、担当の医師または薬剤師におたずねください。また、「患者向医薬品ガイド」、医療専門家向けの「添付文書情報」が医薬品医療機器総合機構のホームページに掲載されています。

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添付文書は(財)日本医薬情報センター(JAPIC)のデータベース「iyakuSerch」にリンクしています。