薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。そのために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。 |
主成分: |
リオチロニンナトリウム(Liothyronine sodium)
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剤形: |
白色の錠剤、直径8.1mm、厚さ2.6mm |
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この薬の作用と効果について
甲状腺ホルモンの製剤で、基礎代謝に係わる体内の甲状腺ホルモンを補います。 通常、甲状腺機能低下症、甲状腺炎、甲状腺腫などに用いられます。
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次のような方は使う前に必ず担当の医師と薬剤師に伝えてください。
- 以前に薬を使用して、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。心疾患、副腎皮質機能不全、脳下垂体機能不全、糖尿病である。
- 他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。
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用法・用量(この薬の使い方)
- 通常、成人は初回量は主成分として5〜25μgを服用し、1〜2週間隔で次第に少しずつ増量します。維持量は、1日25〜75μgです。なお、治療を受ける疾患や年齢・症状により適宜増減されます。本剤は1錠中に主成分25μgを含む製剤です。必ず指示された服用方法に従ってください。
- 飲み忘れた場合は、気が付いたときに1回分を飲んでください。ただし、次の服用時間が近い場合は飲まないでおき、次に飲む時間から飲んでください。絶対に2回分を一度に飲んではいけません。
- 誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。
- 医師の指示なしに、自分の判断で飲むのを止めないでください。
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生活上の注意
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この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用)
副作用として、発疹、動悸、脈拍増加、不整脈、振戦(ふるえ)、不眠、頭痛、めまい、発汗、神経過敏・興奮・不安感・躁うつなどの精神症状、食欲不振、嘔吐、下痢、筋肉痛、月経障害、体重減少、脱力感、皮膚の潮紅などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。 まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。 このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。
- 冷汗、気分が悪い、息苦しい[ショック]
- 胸が痛い、圧迫感、呼吸困難、全身のむくみ[狭心症、うっ血性心不全]
- 発熱、倦怠感、目や皮膚が黄色くなる[肝機能障害、黄疸]
- 倦怠感、血圧低下、尿量低下、呼吸困難[副腎クリーゼ]
以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。
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保管方法その他
- 乳幼児、小児の手の届かないところで、高温、湿気を避けてしゃ光して保管してください。
- 薬が残った場合、保管しないで廃棄してください。
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