理事長挨拶

医薬品の適正使用を
   進めるために

 当協議会のミッションは、医薬品を正しく理解し、適正に使用することの啓発活動を通じて、人の健康保持とQOLの向上に寄与することです。
 感染症が国民の健康にとって大きな脅威だった時代から現在にいたるまで、医薬品は私たちにとって極めて重要な医療資源です。特に生活習慣病の治療が多くの国民の関心事項となった現在では、日常的に医薬品を服用し、しかも長期にわたって服用する人が少なくありません。また、切れ味の鋭い、新しい作用の医薬品も次々に登場し、がんの5年生存率がめざましく向上するなど医薬品の劇的な恩恵を受ける患者さんもいます。
 しかしながら、医薬品は、病気を治したり、症状を抑えるといった効果がある反面、生体への悪い影響、すなわち副作用も一定の確率で発現することが避けられません。
 そのため、医薬品を使うときには常に、副作用を発現させない、又は副作用に早く気づいて重篤化させないといった知恵が必要です。医薬品について効果を最大限にして、副作用発現のようなリスクを最小限にするためには、医薬品に関する情報をしっかり理解して適正に使用する必要があります。
 人生100年時代を迎えて、健康寿命の延伸が国の大きなテーマとなっています。このような中で医療関係者はもとより、国民の皆さんにも、医薬品の有効性、安全性に関する知識と理解を深め医薬品を適正に使用することが求められています。当協議会では、「くすりのしおり®」により患者さんにもわかりやすい医薬品情報の提供を行うほか、中高生をはじめとしたくすり教育の支援や一般の方々に向けた啓発活動を行うとともに、薬剤疫学手法の啓発・普及を進めています。関係者の皆様のご協力をいただきながら、患者さん、国民の皆様の健康保持とQOLの向上に資する活動を引き続き精力的に進めてまいります。皆様のご理解、ご支援をお願い申し上げます。

一般社団法人 くすりの適正使用協議会 理事長 俵木 登美子