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2010年12月13日

“くすり教育”授業で使える模型教材を開発し、貸出を開始

 くすりの適正使用協議会は、“くすり教育”の授業で使える模型教材2種類を開発し、希望する施設に貸出を行います。

 新学習指導要領公示により、平成24年度から中学校、平成25年度から高等学校の保健体育の授業で「医薬品の正しい使用」の指導が必須となりました。しかし、実際に授業を行う保健体育教諭や養護教諭には医薬品に関する知識・指導経験がないのが現状です。当協議会では、このような現場の状況をサポートするために、平成19年より学校からの依頼により、養護教諭等の指導者を対象とした“くすり教育”出前研修を行っています。
 また、教材の開発・提供にも注力し、すでにパワーポイント教材、カプセル/錠剤模型は提供してまいりましたが、現役の教員のヒアリング調査から、「確実に教育現場で使える教材」の提供の要望が強いことから、今回2種類の模型を開発いたしました。

 当協議会では、引き続き“くすり教育”をサポートし、将来的には、子供たちが“くすりを正しく使用すること”を早い時期から学ぶことによって、自分の体と健康管理に関心を持ち、ヘルス・リテラシーが向上することを願っています。

◆特徴
・新学習指導要領(平成20年公示)に即した内容で、保健体育の授業で対応可能
・2種類「体内動態」/「血中濃度」をセットで使うことで、より生徒の理解度アップ
・手動スライド式で色の変化・動きが調整でき、生徒と一緒に“考える授業”の構成が可能
・簡単に持ち運びができ、黒板に貼れるマグネット式。IT環境のない学校でも黒板を使って授業が可能

◆概要
規格:【体内動態】85cm×60cm×1.5cm (4.8㌔) 
   :【血中濃度】60cm×85cm×1.5cm (4.8㌔) 
提供方法:2種類1セットでの貸し出し
費用:送料のみご負担(宅配便着払)
貸出開始日:平成22年12月13日
申込み方法:くすりの適正使用協議会 くすり教育ホームページ
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2010年12月07日

学校の“くすり教育”の現状 ~教育現場からは「使いやすい教材」の強い要望!~

 くすりの適正使用協議会は、教育者を対象に行っている“くすり教育”の出前研修でのアンケートを取りまとめたのでご報告いたします。

【対象】:2009年~2010年8月までに実施した18 回の研修会への参加者
【回答者数】:1,316名 (内訳:保健体育教員25名/養護教諭511名/学校薬剤師761名/その他19名)
【結果】
◆“くすりの授業の実際”の実施経験は、約80%が「実施したことがない」、「実施したことがある」はわずか15%に留まった。
◆さらに、「実施したことがある」の回答者の約80%は、年1回程度。
◆「実施したことがない」の理由は、「授業のやり方がわからない」、「時間がない」が多数であった。
◆“実際の授業”は、80%が「参考になった」
◆協議会提供の基本教材は、89%が「参考になった」「まあまあ参考になった」

 新学習指導要領公示(注)により、平成24年度から中学校、平成25年度から高等学校では、保健体育の授業で「医薬品の正しい使用」の指導が必須となりました。当協議会では、かねてより小・中・高と一環してくすり教育が行われることを目標に、教材の開発・提供に注力し、カプセル/錠剤模型などの貸出や当協議会のホームページ上から「くすり教育サイト」でのパワーポイント教材の提供をしてきました。
 平成19年度からは、学校からの依頼により、養護教諭等の教育指導者を対象とした“くすり教育”の出前研修を積極的に行っています。
出前研修時に行ったアンケート結果から、実際に授業を行う保健体育教諭や養護教諭には医薬品に関する指導経験が少なく、「授業のやり方がわからない」、「時間がない」などの教育現場の状況を知ることができました。当協議会では、この結果を受け、さらなる教育現場支援および「確実に教育現場で使える教材」の製作に取り組んでおり、2010年12月頃に公開予定です。

(注) 中学校:平成20年3月/高等学校:平成21年3月

【くすり教育出前研修プログラム】
Ⅰ.「くすり」の生い立ち
Ⅱ.「くすり教育」を取り巻く環境
Ⅲ.くすりの授業の実際
Ⅳ.くすりの授業の組み立て
Ⅴ.教材の紹介

くすり教育ホームページ
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2010年12月03日

『さらに患者さんに近づいた「くすりのしおり」』患者さんと薬剤師が「くすりのしおり®」を利用したコミュニケーションを醸成

 くすりの適正使用協議会が患者さんと薬剤師のコミュニケーション促進のために提供している「くすりのしおり」(*)が三洋電機株式会社の保険薬局用レセプトコンピューター「Pharnes(ファーネス)Ⅱ」【注1】に平成22年12月より標準搭載されます。「くすりのしおり」は、薬剤師・医師などの医療提供者によく活用されておりますが、保険薬局用レセプトコンピューターに搭載されることにより、医療提供者は「くすりのしおり」を活用した患者さんへの説明がしやすくなります。

 今回、保険薬局用レセプトコンピューター「Pharnes(ファーネス)Ⅱ」(三洋電機製)に搭載されることで、保険薬局の薬剤師はカウンターで処方せんの情報と合わせて「くすりのしおり」を表示、または印刷することができ、従来よりもわかりやすく患者さんにくすりの説明を行うことが可能となりました。

 保険薬局の服薬支援(指導)は「薬剤情報文書」に基づいて口頭で実施されることもありますが、協議会が実施したインターネット調査によると【注2】、「患者さんはより詳しいくすりの情報を薬剤師から提供してもらう」ことを希望しており、さらに自宅でも読みなおせる紙媒体での提供を要望しています。
 また、公開されている「くすりのしおり」サイトへのアクセスは、半数以上が一般の方であり、その他いくつかの医療ポータルサイト【注3】情報も「くすりのしおり」のデータを基に作成されていることから、患者さんは入手した「くすりのしおり」の情報を基に、さらに専門家の説明を希望しているのではないかと推測されます。

 「くすりのしおり®」は、今後、診療所向けのレセコン一体型電子カルテシステム「Medicom-HRⅡ」(三洋電機製)への搭載も予定されています。このような搭載機器の広がりにより、患者さんにとっては、くすりについての理解がより深まるとともに正しく服用できるようになり、また薬剤師等の医療提供者にとっては、さらに詳細な服薬支援(指導)を行えるようになります。また、ハイリスク【注4】 の服薬指導にも効果を発揮し 「くすりのしおり」の活用への新たな第一歩を踏み出したといえます。

(*)くすりのしおり®
 当協議会が1993年から作成している医療用医薬品ごとに必要最小限の情報をまとめた情報シートで、医療提供者と患者さんとのコミュニケーションツールとして広く活用されています。
また、バリアフリー対策として、在日外国人向けに英語版を、視覚障がい者向けに音声版を用意しています。くすりのしおりホームページ


[注1] 「ファーネスⅡ」に関する内容お問い合わせ先:
三洋電機株式会社 コマーシャルカンパニー メディコム事業部 調剤システム部 調剤企画課
TEL:03-5816-5158

[注2] 出典:「医薬品および医療に関する意識調査」(2010.10)
当協議会が、医療・医薬品に関する一般生活者の意識がどのように変化しているかを把握するため5年ごとに行っている定点調査

[注3] AskDoctors(エムスリー株式会社)、QLifeお薬検索(株式会社QLife)、薬検索(株式会社オールアバウト)

[注4] 「ハイリスク薬の薬剤管理指導に関する業務ガイドライン」(2009.10.16)による

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