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2008年02月29日

全国養護教諭連絡協議会 第13回研究協議会に出展!

 2月22日(金)に全国養護教諭連絡協議会第13回研究協議会(メルパルク:港区芝公園)に「くすり教育」普及活動の一環として出展をしました。

【展示目的】
平成22年に変更が予定されている中学校の新「学習指導要領」に医薬品に関する教育が取り上げられることが中教審より発表されたのを受けて、くすり教育の学校側の窓口を担うと思われる養護教諭に「くすり教育の普及」を行う。
(全国養護教諭連絡協議会:平成3年に養護教諭制度50周年を機に全国の養護教諭の研究組織「全国養護教諭連絡協議会」として発足。平成7年に第1回研究協議会を開催、以後毎年1回開催し、本年は第13回を迎えた。)

【参加予定者数】
約1200名(主催者による発表予定者数:実施後の実参加者数は未発表)

【第13回研究協議会開催主旨(要約)】
 「近年、子どもを取り巻く社会環境が急激に変化しているばかりでなく、家族関係も複雑化しています。物質的な豊かさや、生活の便利さに反して、他者とのコミュニケーションがうまくとれない子どもが増えており、現代的健康問題をもつ子どもの支援も重要な教育課題になっています。養護教諭の役割は、「からだ・こころ・いのち」の教育を通して、子どもたちに生命尊重の精神や自己肯定感を育てると共に、いかに社会が変化しようとも子ども自らがこの社会をたくましく生き抜く力をつける事にあります。今回の研究協議会では、養護教諭が行っている教育実践の中から、学校教育における養護教諭の役割を追求したいと思います。」

実施報告:
 当協議会からは6名参加。当日は研究協議会の開始時刻が10時10分で、開場が9時半と研究協議会開始前に40分の時間が有り、展示ブースが学会ホールの入り口であった事も重なり、持参したパッケージ資料260部が15時前には配布し終わってしまいました。(今後の課題)

 「新学習指導要領にくすり教育が盛り込まれます」の案内には、承知されている養護教諭も何人かは居られましたが、多くの方は御存じなく、まだまだ御自分のこととしての認識は薄いと言わざるを得ない状況でした。新学習指導要領が施行される迄の間は「くすり教育」そのものの普及が必要であり、授業内容の工夫や授業の組み立てについて養護教諭自身が興味を持って積極的に先方からアプローチして来るには時間が必要と思われました。
 
 とは言え、資料の中では協議会が東薬大の加藤教授の指導をうけて作成した3種類(小学3-4年生用/小学5-6年生用/中学生用)の「学習指導案」は興味を持って受け取られていました。
課題
(1)養護教諭へのくすり教育の普及活動は新学習指導要領が施行される迄の普及期と施行後のより良い授業内容をすすめる啓発期と分けて考える必要を痛感しましたが、差し当たって当分の間は普及活動に取組むものとする。
(2)くすり教育の学校側の窓口と思われる養護教諭をターゲットとした活動を継続するには多くの養護教諭とコミュニケーションを取り、くすり教育のアドバイザーとして協議会に協力して頂ける人材作りをする必要がある。(情報収集)
(3)学会展示の方法についての改善が挙げられる。
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2月19日に川崎市立浅田小学校にて、くすりの授業を実施!

 2月19日に、川崎市立浅田小学校では5年生、6年生を対象に、保健の時間を使ってくすりの正しい使い方についての授業が実施されました。
これは、浅田小学校の学校薬剤師さんの都合が急に悪くなり、急きょ協議会に協力の要望があったもので、東京薬科大学の加藤哲太先生がゲストティーチャーを勤め、協議会も授業のお手伝いをいたしました。

当日は学年ごとの合同授業だったこともあり、視聴覚室でパソコンとプロジェクターを使っての授業でした。
学年合同授業で、5年生、6年生とも、ビデオや実験を豊富に取り込み、保護者や中学校の先生も見学に来られるなどにぎやかな授業でした。
 授業は、「ビデオで全体のストーリーの骨格を作り、詳細部分をパワーポイントスライドで示しながら復習し,特に憶えてもらいたい所は児童が実験をして確認する。」という構成で行われ、参加した児童たちの心理を心得たストーリの組み立てに加藤教授の経験に基く薬の授業のノウハウを垣間見たような素晴しい授業でした。
内容は登場人物ユウタ君が風邪をひいて熱を出すところから、薬を飲んで元気になり、修学旅行にいけるまでを、ユウタ君が風邪を直すために用いる薬を例にしてくすりについて正しく理解していくという内容でした。

例えば、ビデオを流し、修学旅行にどうしても行きたいユウタ君は、風邪が治らなくて行けなかったらどうしよう?!と、お姉さんに隠れて薬のカプセルを2個飲もうとすると・・・

手をあげてIMG_0040.jpg  
だめだめ!! と現れた妖精「くすりん」とお姉さんが、血中濃度のグラフを見せながら、どうして2個飲んではいけないのかを解説、それに加えて加藤先生が子供たちに向かって、スライドを使って復習するというパターンでした。
また、子供たちにはお茶と薬の飲み合わせ実験や、カプセルのぺたぺた実験に参加してもらい、大型カプセル模型や、錠剤断面模型も使った、視覚的にもインパクトのある授業だったようで、授業終了後に児童に書いてもらった「授業感想文」ではほとんどの子供達が実験による印象を記述していました。
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なお、授業終了後に見学された保護者の方に聞いたところ、学校でのこういった「くすりについて」の授業は初めてで、自分も勉強になったなどの感想がありました。
また、当日は埼玉県の中学の養護教諭が勉強のために見学され、「これからくすりの授業を行ううえで大変参考になった」と喜んでおられました。
 
 くすりの適正使用協議会では、くすりの授業を実際に行われる先生に、今回の授業で使った模型(大型カプセル模型、錠剤断面模型、人体模型)を無償で貸し出しをしています。
また、本格的なくすりの先生派遣や、くすり教育担当者研修も構想中です。
ご興味やご質問がありましたら、是非協議会までお問い合わせください。


2008年02月28日

【新刊案内!】開発段階における定期的安全性最新報告(DSUR) (CIOMS Working GroupⅦ報告)

 くすりの適正使用協議会では、2006年8月にCIOMS委員会が発行した「CIOMS Working Group Ⅶ Report」を日本語に翻訳し、2008年2月25日に『開発段階における定期的安全性最新報告(DSUR)』というタイトルで(有)レーダー出版センターより発行しました。「開発段階における定期的安全性最新報告(DSUR)

◆本報告書について 
 DSURは、現在ICH(E2F)でもトピックとして取り上げられており、将来は市販品の定期的安全性最新報告(PSUR)と同様、今回の報告内容を基にわが国や欧米ばかりでなく全世界で共通な開発段階での定期的安全性最新報告の作成が予想されます。DSURが確立した場合は、現在市販品で確立しているPSURと対または統合され、臨床開発開始から製品のライフサイクルを通して一貫性のある安全性情報の管理、提供が可能になりますので本報告書が大いに参考となるでしょう。
 
◇ 監訳 : くすりの適正使用協議会
◇ 発行 : 有限会社 レーダー出版センター
◇ 発売 : 丸善株式会社 出版事業部
◇ 定価 : 4,200円(税込)  A4判
 
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2008年02月13日

協議会の使用成績調査データベースを使った薬剤疫学研究が、Pharmacoepidemiology and Drug Safetyの最新号に掲載されました。

 Pharmacoepidemiology and Drug Safetyの最新号(Volume 17, Issue 1, Pages 70 - 75 DOI:10.1002/pds.1480)に、"Effect of concomitant treatment with a CYP3A4 inhibitor and a calcium channel blocker"が掲載されました。

2006年にポルトガルのリスボンで開催された、第22回国際薬剤疫学会 (ICPE)で発表した内容を論文にしたもので、論文のAbstractは以下のサイトで公開されております。ご興味のある方はご覧下さい。

Abstractはこちらから