本書の概要
近年、各国ではICH(日米EU医薬品規制調和国際会議)の成果としての「医薬品安全監視の計画」(ICH E2E)、FDA,EMEAでのRisk Managementに関するガイドライン等の発行により、医薬品の安全性、あるいは有効性のデータを系統的に収集し、ベネフィット/リスク・バランスを評価し、具体的対策を立案、実行することにより、適正に医薬品を使用させる動きが以前にも増して活発化してきました。そのベネフィットやリスクあるいはベネフィット/リスク・バランスを科学的・客観的、そして定量的に評価するためには薬剤疫学研究の普及が不可欠です。
しかしながら、我が国におけるベネフィットやリスクを定量的に評価するための薬剤疫学研究の入門書としては、ほとんど出版されておりません。そこで本書がくすりのベネフィットとリスクを適切に評価するために必要な薬剤疫学研究をより理解・実践しようとする人にとって最良のテキストとなることでしょう。
最後に本書を読んでいただくことにより薬剤疫学研究に興味を抱き、実践されることにより、実地医療のなかで問題意識をもった薬物治療の評価がなされ、適正にくすりが使用されることを期待いたします。 |